継承することとは”得”より”徳”が重要視される

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わが家には家系図がある。

私が成人式の時に

親父からもらったものだ。

 

 

今年の元日は息子が

中学生になって初めての正月。

ある想いがあって家系図を見せ、

親父と息子と3世代で正月に眺めていた。

 

 

そもそも、家系図とは、

”系図(けいず)は、ある一族の

代々の系統を書き表した図表”とある。

 

 

手元にある家系図だけを見ても

縦に8代の歴史が書かれている。

1代が30年と考えると

240年以上の歴史がある。

そして、この家系図には

248人の名前が刻まれている。

 

 

成人を迎えた私に家系図を渡した親父には

どのような意図や想いがあったかは

わからない。

ただ、それを渡されて眺めていた

当時の私には様々な想いが

頭をよぎったのを

いまでも覚えている。

 

 

その想いがその後の私の生き方を

大きく左右したこともあって、

息子が中学生になった今回

伝えることにした。

 

 

私がこの家系図を見て

まず想ったことは、

「生きること」と「継なげること」

この2つの重要性だ。

 

 

「生きること」。

8代前から私まで240年の歴史、

簡単に考えても血の繋がりがある。

決して自分一人で

今があるわけではない。

私まで継なげてくれた血の繋がりを

全うするためにも

まずは「生きること」、

この命を燃やし続けることが

何より重要であると感じた。

 

 

幸せ、満足などは

どう感じるかの心の問題。

それ以上に大切なことは

まずは「生きること」だと想っている。

幸せも満足もその先にあるものだと。

 

 

「継なげること」。

その代では成し得なかったことが、

世代を超えることで

成し得ることができる。

次の子供の代、または孫の代で

成し遂げられることもある。

 

 

継なげることで、

可能性は無限に広がる。

ここでいう繋げることとは

特に目に見えないもののことだ。

 

 

目に見る資産などのことではない。

考え方や在り方、振る舞い方など、

目に見えない”教え”が

次世代を豊かにすることができる。

 

 

だからこそ家族で時と場所を共有して

価値観を合わせることは、

世代を継なぐこと上では不可欠である。

 

 

損得の”得”を考えるのは

その世代でのことだ。

”得”が次世代、次々世代まで

良い影響を与え続けることは中々ない。

 

 

世代を超えて引き継がれていくものは

目に見える”得”ではなく、

目に見えない”徳”である。

人間として徳を積み続けること、

魂を磨き続けること、

これらを次世代に伝えることだ。

 

 

個人で言えば仕事、会社で言えば事業。

これらは長い歴史を考えれば

生きていくための手段にしか過ぎない。

この手段に固守しすぎるは危険と言える。

 

 

この240年の歴史の中でも

一番の敵は”時代”であったに違いない。

時代に合わせて

変化し続けることができるか、

これが歴史を継なぐために

私たちが試されていることだ。

 

 

常にブレない”継なげる勇気”を持って

破壊と創造をいかに続けることができるかだ。

 

 

自分の代、一代だけで人生を考えると、

大学を卒業した23歳から

定年とされる65歳のたった

42年間しかない。

 

 

しかも、

気づいたら40、50歳に

なっていたと考えると

残された時間はさらに短く感じる。

 

 

でも、これは、

あくまで一代で考えた時のこと。

 

 

次世代へ”継なげる”という発想に

基準が変わった瞬間に、

まだまだできることがあることがわかる。

 

 

『遠くをはかる者は富み、

 近くをはかる者は貧す』

という言葉が脳裏に浮かぶ。

 

 

運よく私には、

この血を引き継ぐ子供たちができた。

だから、

私自身も”得”を残すのではなく、

”徳”を残すためにできることは

時間を惜しまずにやり続けるつもりだ。

 

 

個人としても、会社としても、

成長を求め、時代の変化を受け入れ、

まだまだやるべきことがあると

この新年に思う。

 

 

そして、

8代240年続くこの家系図が、

いつも私にその勇気をくれる。

 

 

 

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