今日は経営塾が主催している幹部養成塾で講師を務めるために、明日まで缶詰となっています。そんな中、ある社長から『社員がつくった動画があるので見てみてください』と言われたので、約6分間の動画を見てみた。
動画の冒頭にこんなテロップが流れてくる。
環境整備に出会う前の会社は、非常に荒れていて、社員が写っている写真など1枚も見つからず、見つかった写真は荒れ果てた社内の写真ばかり。もちろん、このまま経営を続けていてもうまくいくわけも無く、このまま行くとどうなってしまうのか。。。悪〜い社長になっていました。
それから100年塾に来て、『血の通う経営』を社長自ら実践した。その結果、社長と社員が大笑いしている写真が、何枚、何十枚と溢れるようになった
この動画を作ったのは、入社してまだ数年と間もない20代前半の社員だ。この動画を見ていてい、『社員の写真』という、若い社員ならではの鋭い目の付け所に気付かさせられる。
私たち社長は、事業の目的を改めて確認する必要がある。本来の事業の目的は『粗利益』でも『経常利益』でもないはずだ。それは、目的を達成するための手段のひとつに過ぎない。
しかし、経営が厳しくなることで、手段であった『利益』がいつの間にか目的となり、本来の事業の目的である『人の幸せ』という部分を見失ってしまう。
『人の幸せ=社員の幸せ』という目的を、社長が見失った会社は、会社の関心が『人』ではなくなる。人で無くなることで、社員のコミュニケーション量は減り、関係性が希薄になり、その結果、社内の風通しが悪くなり、意見や提案はないだけで無く、お客様の声が社長に届かない会社ができあがる。
このような環境では、100年続く潰れない会社ができあがることはない。
小さな会社の社長は99%社長で決まる。会社が変わらないのは、社長が『うちはどうせ変わらない』という意思決定をしてるに過ぎない。社長が『変わるぞ!』とさえ決めれば、いつでも会社は変われる。社長が本気で取り組むことで冒頭の会社のように、ゆっくり大きく変わっていく。
通勤時間も含めると多くの人が1日24時間のうちの12時間以上の時間を仕事に使っている。多い人だと14時間を超えている人もいる。人生の大半の時間を過ごす会社がどのような環境にあるか。その環境によって、社員とその家族の幸せも変わってくる。利益も重要だが、これだけ多くの人の幸せを抱えている社長の責任は重い。
『昔は社員が写っている写真がなかった。今は、社員が笑顔で写っている写真がほとんどになった。』
今回のこんな気づきをくれた動画を作った若手社員に感謝をしたい。わが社でも定点観測のポイントとして、社長としてしっかり確認していこうと思う。ありがとうございました!