経営とは「能力」ではなく「技術」で決まる

ブログの中でお伝えしてきた通り、小さな会社が高い生産性の経営をするためには、「2%の改善と2割の改革」をバランスよく実行することです。

2%の改善をやり続けるためにも、2割の改革を実行するためにも、重要なキーパーソンが社内に存在します。それが幹部社員です。

ここでいう幹部社員とは、会社を木に例えると幹の部分にあたる重要な社員という意味で、俗にいうナンバー2や右腕左腕などを含めた複数人で構成されることが多い。この幹部社員をいかに教育して強くしていくかで、会社の実行力が向上します。

会社の業績・成果とは、「社長の戦略」掛ける「社員の実行力」で決まります。

これまで私が見てきた会社では、圧倒的に社員の実行力が乏しい会社がほとんどでした。社内に一体感がない。子供が学校に登校するように、会社に出勤して自分の仕事を自分のペースで自分がやりたいようにやっている。「少数精鋭」や「一致団結」とは程遠い環境です。

そのような環境の中で、社長一人が孤軍奮闘している。ひとりで仕事もこなし、数字もこなし、クレームもこなし、社外に行って勉強もこなす。どこかに成功への近道があって、それを常に探している。このような会社がたくさんあります。

私はある縁があって21歳から社長をはじめて、今年で24期目を迎えています。昔の私がそうだったからわかるのですが、成功への近道などは実は存在しません。

必ず上手くいくなどというホームランに値するような凄いノウハウや仕組みの戦略も存在しません。あるのは社長の戦略をどれだけ実行する社内文化があるかどうかで決まります。

会社の成果 = 社長の戦略 × 社員の実行力

もし社長が100点満点の戦略を見つけてきたとしても、社員の実行力がゼロであれば現実になることはありません。逆に、社長の戦略が60点ほどの出来だったとしても、社員の実行力が100%であれば600という成果が数字で現れるのです。

戦略は時代の変化に合わせて変化していきます。戦略はいろいろ数多くあるように思えますが、実は原理原則に従った本物の戦略とはそれほど数は多くないのです。

つまり、上手くいっていない会社は、戦略が悪いわけではなく、それを実行する、実行し続ける力が乏しいから、どんな戦略をやっても上手くいかないのです。

では、どのように社員の実行力をアップさせるか?

それは、まず最初に社長が強い幹部社員を育てると覚悟することからはじまります。

社長ばかりが勉強している会社は得てして業績も芳しくなく、社内の雰囲気も良くない傾向があります。それじゃなくても社長と社員の力の差は歴然です。その上、社長だけが勉強をするために、さらにその差が大きくなっていきます。

この差が大きくなりすぎるとどのような現象が起こるかお伝えしておくと、社長が話していることが日本語に聞こえなくなります。これは笑い話のような本当の話です。

人間はとても素直にできています。よく「百聞は一見に如かず」という通り、社員は自分が見たことがないことを信じることはできないのです。

しかも、社長のいっていることが日本語に聞こえない。だから、実行することができないのです。もちろん、想像できていないですから成果を上げることはありません。

社長が勉強して良かったと思うことは、幹部社員にも一緒に勉強させることです。同じことを学び、体験することではじめて「社長はこれがやりたいのか」と知ることになります。

これを何度も何度も繰り返すことで、幹部社員はしっかりと育っていき、社内の実行力はアップしていきます。社内の実行力をアップさせるのは正直最初は大変な仕事です。しかし、実行力は安定性があるので一度アップした実行力が急激に下がることもありません。

この話をすると幹部社員を教育する「時間がない」「お金がない」という社長がいますが、本当でしょうか?

「時間がない」と言っていますが、社員がインフルエンザにかかると3日から7日間会社を休みます。その間に会社が潰れることはありません。ということは、無理をすれば年間数日間の教育の時間は確保できるということになります。

実際に100年塾に参加している社長には「インフルエンザにかかったと思って教育してください」と話をしています。実際は「時間がない」のではなく、「幹部社員の教育はしない」という意思決定を、時間を理由にしてしているだけなのです。

「お金がない」はどうでしょうか?実は社員教育をしないと高くつくのはご存知でしょうか?

社員教育をしていてもしていなくても社員に支払う給料の額は変わりません。社長の決定を実行しない社員に支払う給料が年間400万円。社員教育された、社長の決定をすぐに実行する社員に支払う給料も年間400万円。

もうお気づきですか?

「お金がない」から社員教育をしないのではなくて、社員教育をしていないから「お金がない」ことに。社員教育されていない社員は高くつくと言われている理由はここにあります。

このような理由からもわかる通り、幹部社員を教育によって強く成長してもらうことで、社長の戦略がすぐに実行される社内文化ができあがり、成功し続ける会社が持っている強い実行力が手に入ります。

では、会社の成果が上がらない原因は社員にあるのか?

いいえ、違います。会社の成果が出ないのも、社内の実行力が乏しいのも、全て社長の責任です。特に小さな会社は99%社長の力量で決まります。

私が考えている力量とは「能力」ではありません。もし、成果を上げるためには能力が必要であるのならば、これまで数え切れないほどの失敗をしてきている私が、これほどの成果を上げることはできません。

私が考えている力量とは「技術」です。

経営とは技術でいくらでも変わります。こんな私でも50年以上の歴史がある、経営計画書による経営という技術を実行することで、成果を上げることができています。技術には高い再現性があります。個人差によって成果が出るまでの時間の差はあっても、必ず結果として現れます。

このブログでは、「技術」の一部分である生産性の高い経営をするための極意をまとめさせていただきました。

大切なので何度も書かせてもらいますが、成功に近道はありません。

ここでご紹介させて頂いたような、誰にでもできることを誰にもできないくらいやることで、大概のことは一番になることができるものです。

実行する力と続ける力。

社長自信が、成功の近道を探すことをやめて、全速力で遠回りする覚悟を持つことで、ゆっくりですが大きく会社は変わりはじめます。社員を大切にし、巻き込みながら経営をしていくことで、未来は大きく変わります。

会社の生産性を高くすることはそれほど難しいことではありません。私にもできたわけですから。ここでご紹介させて頂いたことをひとつでも多く実践して、習慣になるまで続けてください。

社員とその家族を守るためにも、生産性の高い小さな会社が数多く誕生することを心から祈っています。

この記事を書いた人

金村 秀一

金村 秀一

100年塾塾長・社長コンサルタント

社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。

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