社員数が30人以下の
小さな会社にとって社員教育は
中々上手くいかないことが多い。
これにはいくつもの理由があります。
押さえておかないといけない
大前提がいくつかあります。
その中でも”成果が出る社員教育”という
観点から考えた3つの重要なポイントを
お伝えします。
2.社内の文化・環境が人を育てる
新しい会社が
成功し続ける社長のための経営塾
”100年塾”に入塾すると
できるだけ早い日程で
必ず会社訪問を私自身がしています。
その目的は何かというと、
会社の雰囲気を肌で感じるためです。
”気を感じる”とは目に見えないことで
不確かなことに感じるかもしれませんが、
でも、目に見えないことだからこそ
隠すこともできないのです。
目には見えない雰囲気を
入塾時に確認しているのには
深い意味があるのです。
100年塾では時代の変化に対応できる
強かな会社になるための
仕組みや道具がたくさんあります。
目に見える仕組みや道具を使うことで、
参加した企業は確実に会社が変わります。
私も含めて社長という立場の人は
せっかちな人が多い。
ですから、
塾に参加された社長たちも
少しでも早く会社に
強い文化を定着させたいと考える。
しかし、
新しいことを社内に導入するときは
十分気をつけないといけません。
焦りすぎることで、
上手くいかなくなります。
それはなぜかというと、
どんなに上手くいく、
さらに正しい方法があっても、
社員がそれに従って動くことは
稀だからです。
そもそも社員も人間であり、
人間とはルールに従うのではなく、
風土や習慣に従う動物からです。
そのため、
いくら上手くいく方法や正しい方法を
社内に導入しても
組織が動くことはありません。
では、一体どうすればいいのか?
社内の風土や習慣を変えるためには
”数”が必要です。
抵抗している社員一人一人を
社長と同じ方向に向いてもらう
必要があります。
それまでは、
まさに社長の力仕事になります。
これを愚直に続けて、
社内の半数以上の協力が得られ、
風土・環境・習慣が変わりはじめた時、
はじめて残りの社員は
それに従い動きはじめます。
これほど社員とは
文化・環境に影響を受けながら
仕事をしています。
これらの文化・環境とは
一朝一夕ではできません。
ルールづくりは1日でできますが、
風土づくりには時間がかかる。
長期的にどのような会社にしたいのか、
念仏のように語り続け、伝え続け、
やっと良い社風・文化が手に入ります。
その結果として、
良い社風、良い習慣をベースに
お客様第一主義を実践する社員たちが、
不思議なのですが会社に集まってきます。
社長が必死に社員を社外研修で教育しても、
会社に戻ってしばらくすると
元に戻ってしまうのは
これらが理由です。
そもそも社内に
良い文化・環境がなければ
せっかくの社員教育も
無駄に終わってしまうのです。