仕事ができる人は終わる時間を決めている

どこの会社にも仕事が早い(生産性が高い)社員と仕事が遅い(生産性が低い)社員がいます。2:6:2の法則にあるように一定の割合で存在します。基本的に仕事が早い人は内容も良く、仕事ができるものです。仕事が遅くて内容が良いことはまずありません。

ですから、仕事が遅いは仕事ができないの代名詞なのです。この2つのタイプには、仕事の時間の使い方に大きな違いが隠されています。

仕事が遅い人の特徴として、仕事を始める時間は決めるにも関わらず、その仕事をどれくらいで終わらせるかという終わりの時間を決めずに仕事に取り掛かります。その結果、成り行きに任せてダラダラ仕事をすることとなり、貴重な時間を長時間ムダに使うことになります。

では、なぜ、終わりの時間を決めて仕事に取り掛かることで、仕事の質(内容)は高まるのだろうか?

終わりの時間を決めて仕事をすることで、時間が制限され、集中して仕事をするようになり、短時間で仕事を終わらせることができるようになります。決めた時間までに終わらせようとすることで、そこに創意工夫が生まれます。

いつも通りの仕事のやり方をしていたのでは、その仕事は終わりません。どうすればいつもより少ない時間で今までと同じ成果を上げられるか考え、仕事のやり方・進め方を自ら工夫するようになります。

仕事が早い人は、もともと時間に対する意識が高い傾向があります。そのために、ダラダラ仕事をすることを嫌い、「この仕事は○○分で終わらせる」などの制限を自分自身にかけながら仕事を進めていきます。

そもそも、仕事が早い(できる)人に仕事は集まりやすい傾向があるので、次から次に仕事を終わらせていかないと終わらないという別の制約もあります。仕事が早い(できる)人は、時間的制限を自ら課しながら仕事をしていることが大きな特徴といえます。

経営計画書などによる会社の方針や社長の決定などで仕事に規制がかけられることで、時間的制約条件が生まれ、これまでより短時間で、これまでと同じ成果を上げるためにはどうすればいいか創意工夫が必要となるのです。

基本的には、スピードアップするだけではなく、この工夫の中で今まで無意識にやっていたムダなどを見つけ、整理することができ、結果として生産性を高めることに繋がるのです。

ですから、もし部下の仕事の質を高めたければ、「終わりの時間を決める」という時間的制約をかけることで、確実に生産性は高くなっていきます。

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