部下に『頑張れ』と言ってはいけない
部下に対して行ってはならないフレーズがいくつかあります。
その最たるものが『頑張れ』という言葉です。
部下に『頑張れ』と言った経験がある人は、思い出してみてください。
それで部下の動きが目に見えて、よくなったことがあるでしょうか?
『頑張れ』と言いたくなる部下は、仕事を取り組む『姿勢』が悪い
上司が思わず『頑張れ』と言いたくなる部下は、要するにやる気のない未熟な部下です。
そんな人に抽象的な指示を与えても、動くことはありません。
上司の具体的な指示が、部下の具体的な結果を生む
そのような部下には具体的な指示を上司がすることです。
具体的な指示とは、人がブレずに行動できるように説明したり、文章にすること。その内容は、量で表示し。量で指示する。
例えば、
『午前中に◯◯社長に電話をして、来週の打合せの約束を取り付けなさい』
『セミナー会場の準備チェックリストを使い、受付開始15分前までに完了させなさい』
『お客様が来られたら席までご案内をして、名刺交換をしなさい』
といった具合に、具体的に指示しなくては、未熟な部下はなかなか動きません。
指示を実行した後の成功体験が部下を成長させる
そんな上司のうるさい指示にしたがって、注文や依頼が取れる嬉しい成功体験をして、初めて自分から頑張るようになるのです。
上司の具体的な指示が、部下の具体的な結果を生むことを忘れてはいけません。
部下に『徹底的にやりなさい』と言ってはいけない
『徹底的にやりなさい』というのも、上司はつい言ってしまいがちですが、抽象的で部下には響かない言葉です。
部下に徹底的にやらすのであれば、上司はしつこさを見せないといけません。
整理整頓を徹底させたいなら、何をどこにおうっかを上司が決めて、部下がきちんと決められた位置に戻しているかを随時チェックし、できていなければ『コト』を叱る。
仕事の『徹底』は上司の責任です。