役職者・幹部社員によくある典型的な失敗【6】

『部下の人数』で上司の価値は決まらない

役職者になると、とにかく部下の人数が気になる人がいます。

部下の人数が多いほど偉くなった気になり、同期と比べて部下の人数が少ないと、追い抜かれたと気落ちしてしまいます。

この考え方は、愚かな考え方です。

上司の価値は『実績』で決まる

上司の偉さを決めるのは、部下の人数ではなく、実績です。

では、どんな実績を追い求めるべきか。

ここで勘違いしやすいのが、売上の利益の『量』や『大きさ』を目標にしてしまうことです。

仕事の『質』と『効率』が求められる時代

上司が目標にすべきは、売上や利益の『質』であり『効率』です。

言葉を変えれば、より効果的に部下を動かすことです。

部下10人で、営業利益1,000万円をあげた上司と、部下5人で営業利益1,000万円をあげた上司。

どちらが評価されるべきでしょうか。

部下の人数は前者の方が上です。

しかし、部下一人あたりの利益額は、前者が100万円なのに対し、後者は200万円で、後者の方が優れています。

上司として評価されるべきは、後者なのです。

なぜなら、部下という会社の資源をより有効に活用したからです。

上司として『部下の人数』では前者に劣っても、仕事の『質』が高いからです。

『部下』という経営資源をより有効活用できる上司が求められる

部下の人数より質を追う心構えは、日本の人口が減る中で、ますます重要になります。

お客様の絶対数が減るので、売上を伸ばしにくくなり、働く人の確保も難しくなる。

縮小する市場で、少ない部下をうまくやりくりして利益を上げる。

そういう役職者が、評価される傾向が今後さらに強まります。

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。