『自信がない』『自信が持てない』という人が増えている気がします。どのようにしたら自信が持てるようになるか。また、社員が自信を持てるようにするために、どのような取り組みをすべきか。まとめてみました。
社内の行動力・実践力をアップするにはどうしたらいいのか?
会社とは社長が決定したことを社員が実行することで成果が出る仕組みである。特に社員数の少ない小さな会社であればあるほど、この傾向は顕著になる。では、一体どのようにしたら社員の行動力・実践力はアップするのだろうか。
小さな成功体験の積み重ねが、自信を生み、さらなる行動力につながる。
ベイビーステップという言葉をご存知だろうか。
ベイビーステップとは、どんなにちっちゃくてもいいから、一歩、ほんの小さな一歩でも夢や目標に近づく、ちっちゃなちっちゃな行動のこと。
ベイビーステップという言葉があるように、小さなことでもいいので、小さな成功体験を数多く積み重ねることで『私にはできる』という自信が生まれる。その小さな自信が、次の行動を生み、またそこで成功することで、『できる』という自分を信じる力が増していく。このプラスのスパイラルを続けることで、自信が自信を生み、行動する、挑戦することをいとわなくなる。
成功体験が少ないことが、行動する心にブレーキをかける
人は、もし自分が行動して上手くいく、上手くできるとわかっていることは、何も言わなくても行動できる。しかし、行動してもできるかどうかわからない、また、できないだろうと思う気持ちが行動する気持ちより勝ると、ブレーキがかかる。
そして、行動する回数が減るために、自信を身につける機会を逃し、さらに自信が持てなくなっていく。このマイナスのスパイラルが続くことで、どんどん自分に自信が持てない気持ちが強くなっていく。
『やりたいこと』より『できること』で自信が身に付く
どんなに小さなことでも、些細なことでも構わない。ベイビーステップという小さな成功体験を積み重ねることで、人は自信を身につけていく。だから『やりたいことをやる』ことも重要だが、『やればできることをやる』ことは、自分を信じる力を向上させるためにとても大切なことと言える。
毎日たった15分の環境整備が、若手社員に小さな成功体験を積む
わが社では、社会経験の少ない若手社員に早期に自信をつけさせるために、毎日15分間の環境整備を行っている。毎朝15分間で行っていることは、決められた場所を徹底的にきれいにすること。実は、これはやれば誰にでもできること。この『やればできること』を1年間を通じて実践することで、社員の自分を信じる力は確実に強くなっていく。
実際に、社員が仕事で壁にぶつかっている時などは、『毎日の環境整備をずっとできているあなたなら、今回の仕事も必ずできる。自信を持って挑戦してごらん』と声をかけているほど。
社員の行動力をアップさせるためには、数多くの成功体験が必要。成功体験を積み重ねることで、自信が生まれ、さらなる挑戦意欲をかきたてる。
小さな成功体験を数多く積める環境を整えることが重要であり、その環境を整えることこそが会社を強くするための社長の大切な仕事です。