ドバイの視察旅行から成功し続けるためのヒントを学ぶ【社長の海外視察2018】

金村
社長の海外視察2018はドバイへ。もともと日本でも話題が豊富なドバイ。潤沢なオイルマネーを武器に、成長著しいアラブ首長国連邦(UAE)の中でその歴史から多くの気づき・学びを収穫したい。

社長の海外視察の目的

ものを見る観点を変え視野を広げる

人間は、狭い同じ世界で仕事や生活をしていると、外部からの刺激や情報が少なくなり、ネガティブな思い込みが激しくなり、最終的には人の不幸を喜ぶようになる。また、視野も狭くなるため、会社の未来を創造するという仕事を担う社長にとっては致命的な環境となる。

日本の常識は世界の非常識。世界の常識は日本の非常識。

これまでの常識が非常識に、非常識が常識になる環境を体験することで、これまでの固定観念が崩れる。その結果、新しいものの見方・考え方ができるようになり、新事業や新商品・サービスのタネも見つけることができる。ものを見る『観点』を変えることで、同じものであっても違うものが見えてくる。

ドバイ基本情報

低税率を売りに世界中のヒト・モノ・カネを集中させる

◯ドバイには法人税、所得税がなく、歳入は企業からのライセンス取得料や不動産売買の手数料、ホテル宿泊手数料などから賄っている。低税率を売りにヒト、モノ、カネの流れを集中させることで、 そこから手数料収入を稼ぐ体制。

世界1位の国際線旅客数

◯世界1位の国際線旅客数を誇るドバイ国際空港(DXB)。ドバイのフラッグキャリア・エミレー ツ航空は全大陸に就航。地の利を生かして乗り継ぎや中継地として人の流れを集めている都市。

ドバイメトロはメイドインJAPAN

◯三菱商事などの日系企業連合が受注・建設したドバイメトロ。2009年に運行開始。74.6km、49駅の世界最長の全自動無人運転システム。 一日当たりの平均利用客数は約49万人(2015年)で年間約20%の伸び。

石油が取れないなら観光だ

◯中東=オイルマネーという印象が強いが、実はドバイではそれほど石油は取れず、UAEで取れる石油のほとんどはアブダビで取れたもの。そのために、商業地区やインフラを整え世界中から会社を誘致したり、隣国のオイルマネーをいただく目的の観光事業が中心。

世界初・世界一にこだわる理由

◯40年ほど前までは砂漠以外には何もなかった。そこで『何もないなら、とりあえず世界初・世界一のものをつくろう』という方針で、とにかく世界からの観光客集めのために、世界一高いタワー、世界一高いホテル、世界一大きい人工島、世界一大きいモールなどを次々につくった。

ドバイの公務員

◯ドバイの公務員の給料は月給約60万円(非課税)。さらに子供の教育費もかからない。
◯ガソリンは1リットル40円程度。

1日目:ドバイ空港→アブダビ→ドバイ

シェイク・ザイード・グランド・モスク

ドバイ空港に到着してから車で約1時間かけて首都アブダビに向かう。まだまだドバイの空気に慣れない中、グランドモスクの豪華絢爛さに圧倒される。素晴らしいの一言。

モスクの地下には、手足を洗う豪勢な場所がある。洗うことで清められるとガイドに聞いたある社長は、痛風っぽい痛みがある足を裸足になってひとり一生懸命洗っていた。

フェラーリ・ワールド

アブダビのヤス島にあるフェラーリ・ワールドに立ち寄る。社長たちと世界最速のジェットコースターに乗る。その速度は、約5秒で最高速度の時速239㎞に達する。スピード以上に体にかかる1.7Gの重力の凄さを感じた。

たくさんの地元の男の子たちが友達と一緒に遊びに来ている。このテーマパークを見て過ごしたらいつかはフェラーリに乗りたいと思う。立派な宣伝広告・未来投資。

▲タイヤ交換体験動画【2分22秒】

ドバイモール

2008年11月にオープンしたドバイモールは、地上3階地下1階からなり、世界屈指の総面積を誇るドバイショッピングのランドマーク。世界最大級の全長828メートルのバージュ・カリファに隣接する世界最大級のショッピングモール。東京ドームが23個入ってしまうほどの広さ111.5万平方メートルの敷地。

モール内には70のハイブランドを含む1,200の店舗と150以上の飲食店のほか、国際規格のスケートリンク、世界最大規模の水族館などの施設も充実している。さらにドバイでは全ての買い物が免税というショッピング天国。

▲ドバイモール動画【1分12秒】

▲ドバイモール噴水ショー【3分40秒】

滞在中3回ドバイモールに行ったが、週末は家族連れが多くドバイの家族風景を見た。もちろん子供達も一緒。免許の年齢も18歳。でも車がないとどこにも行けない。家族で一緒に行動するしかない。こうやって、家族が仲良くいることができるのろう。

シャングリ・ラホテル

滞在中の宿泊先は五つ星ホテルのシャングリ・ラホテル。ドバイの中心部のシェイクザーイドロードにあり、ドバイ国際空港からわずか15分、ワールドトレードセンターやドバイインターナショナルファイナンシャルセンター、ドバイモール、ブルジュハリファの隣にあり便利だった。

3日間も連泊滞在すると、ジムの受付の女性スタッフも、朝食会場の女性スタッフも挨拶の仕方が変わる。昨日と違う挨拶をされることで『えこひいき』感を感じた。同じホテルに滞在したからこそ体験できたこと。

部屋も豪華で長旅の疲れを癒してくれた。特にこれまで生きてきた中で一番心地よい枕だった。持って帰ってきたかったほど。2日目の夜に部屋でも事件が起こり、シャワーが壊れる。そのまま我慢しても良かったが、電話で修理をお願いして無事に直る。

香華@中華

1日目の夕飯はホテル内の中華でお酒を飲みながら楽しむ。本格的中華でとても美味しい。紹興酒を頼もうとしてその事件は起きる。旅のハプニングは想定内。初日から笑いが止まらない夜となった。笑う門には福来たる。

2日目:オールドドバイ

ジムからはじまる朝

社長たちの朝は早い。昨日飛行機での長時間移動、パツパツに組まれたツアー内容、さらに、夜遅かったにも関わらず朝6時からジムに集合していた。朝ランの予定だったが、日の出時間が遅かったのと暑さがあってジムトレーニングに変更。

これだけの部屋数があるホテルのジムに朝一番から来ているのは、僕たち以外2人のみ。流石に旅先だと観光の移動が多いから疲れているのか。それとも僕たちが普通ではないのか。どちらのしてもこれだけのジム施設をほぼ独占できた。

淋しがり屋の社長たち。全員が集まるとベンチプレス大会、スクワット大会がはじまる。下半身のトレーニングをし過ぎたため、体が重くなり、このあと2日目のスケジュールが厳しくなるというオチ。

スパも屋内、屋外に充実していた。いつもは熱海での露天風呂で経営相談を受けるが、ドバイでは室内のスパで経営相談。贅沢な時間。

ジム内部は、ジャグジーからサウナ、ロッカールームトイレ、洗面台、シャワーにいたるまで全てに豪華さを保っている。さらに広々していることもあり、時間の流れがゆっくり感じる。

食欲を高めるメニューが豊富な『最高の朝食』

現地の食事が中々合わないなか、ホテルの朝食が最高だった。料理各種の味はもちろん、サラダ、フレッシュジューるをはじめとした種類の豊富さにも驚く。ナチュラル蜂蜜とフレンチトーストがナンバー1だった。

これだけの種類があるにも関わらず、翌日の朝食のメニューは入れ替えがしっかりあった。連泊してくれるお客様の満足度を下げない仕組み。胃袋を捕まえられると『また来たい』を素直に思う。

フィッシュマーケット

2017年6月、ドバイのデイラ地区にあり長年親しまれてきたフィッシュマーケットがハムリアエリアのウォーターフロントに移転。以前の屋根のみで魚たちが炎天下にさらされていた市場から一転、エアコン完備の完全屋内になったことで、灼熱の地でも時期を気にせず足を運びやすい観光スポットに生まれ変わる。

全てが輸入物。にも関わらず、はらわたなどが一切とられていないことに違和感を感じる。火を通すから問題ないという考えだからだろうか。どこのお店の人も、魚のエラを見せながら新鮮さをアピール。その考えはなかっただけに新鮮だった。

ミート(肉)エリアへ。『うーん、大丈夫か』と思うほどの衛生状態。内臓系も豊富に揃っていた。生々しい子羊の頭がいくつもあり、日本では見れない光景だ。

日本の沖縄でも見ることができる豚足。ある社長がこの前でMジャンケンを初めて、『オンリーワン!』と楽しそうにしていた。これだったら毎回勝てる!(笑)

最後にフルーツ&ベジタブルエリアへ。値段は「1kgあたりいくら」という計算なので1つ単位で購入する。これらのものも全て輸入品というから驚きだ。

水上タクシー@オールドドバイ

明日のスケジュールを調整してオールドドバイへ。ニュードバイとは全く違い、高層ビルは1つも無い。スパイ映画に出てきそうな雰囲気の中、各種商店を歩いて回る。水上タクシーは貸切で日が照る中ではあったが風が心地よかった。

▲水上タクシー動画【40秒】

ドバイモールがハイエンドブランド中心であれば、オールドドバイは商店中心。香辛料やシルク、金などのお店が数多く連なる。呼び込みの人も多く、片言の日本語の単語で話しかけられる。写真はお土産に買ってきた魔法のメンソール。眠気を一発で解消してくれる優れもの。経営塾合宿でこれを使うため購入する。

デザートサファリへ

砂漠の国ドバイに来たからには絶対に参加したい砂漠ツアー・デザートサファリ。ドバイの中心地から約45分車を走らせるとそこは360度一面見渡す限りの砂漠。その砂丘をランクルをはじめとした4WDの車で豪華にドライブするツアー。

デザートサファリのメインアクティビティが、4WDドライブ。熟練ドライバーの運転する車に乗って砂漠の中を颯爽と駆け抜けるのだが、道がないから、どのような動きをするのか想像もできず、さらに、砂丘を登り切った向こうがわからないため、山を登りきった後に現れる世界にはドキドキ感が止まらない。

▲デザートサファリ動画【4分1秒】

デザートサファリで使われている車の9割は日本車。ラウンドクルーザーを中心に、各社UAE向けに日本では見ない同じような車を販売している。砂漠を走ってみて日本車の性能の良さを体感できた。この視察に参加した車屋の社長が『日本車すげぇー』と言っているから間違いない。

しかし、あまりに激しすぎるドライビングをしたせいか、僕たちの乗っていて車の後方左のドアが閉まらなくなるハプニングが発生!現地ガイドがドアを手で押さえながら後半のデザートサファリを何とか終えることができた。

壊れたドアを手で押さえながら、90マイルでホテルへ向かう。2日目もなんとか無事に終了。帰り道の途中に運転手から『ある社長が持っている鈴が欲しい』と言われる。その鈴は、今年の夏の塾生との夏の縁遊会でもらったもの。あらためて忘れられない仕組みの重要性をドライバーの一言から感じた。

3日目:ダウンタウンドバイ

再びジムからはじまる朝

3日目の朝もジムからスタートする。スカッシュコートもジムの隣にあり、すぐにチーム戦がはじまる。それにしても社長はいつでもどこでも全力だ。

今回は入らなかったが屋外のスパ。高層ビルの中で優雅な時間を過ごせそうな雰囲気だ。

ドバイは高級車ばかり

ホテルの裏口の駐車場の写真。ドバイは車線が7車線ということもあり多くの車が走る。ベンツはもちろん、ベントレーも1日に何台も目にする。フェラーリもここでは決して珍しく無い。ドバイの好景気が車に反映されている。

世界一美しいスターバックス

『世界一美しいスタバ』。ドバイ中心地よりメトロで30分ほど、イブン・バトゥータ・モール(Ibn Battuta Mall)内にそのスタバはある。

モール内の『ペルシャコート』にスタバがある。このイブン・バトゥータという名前は、モロッコ出身の旅行家だ。1300年代に30年かけてユーラシア大陸を放浪し続けた。その彼の名前から名づけられたこのモール、中国やペルシャ、エジプトなどイブン・バトゥータが訪れたとされる地域の「コート」がいくつもある。

レジで注文を済ませると名前を聞かれる。なんのためかと思っていると商品のカップに『HIDE』と名前が書かれていた。お店側にとって手間のかかることは、お客様にとっては満足度が高いことを体験できた。なんでも時短すればいいものでもない。するものをしないものを分けることが重要。

カヤンタワー@ドバイマリーナ

写真の中央に見えるのが2013年6月10日、アラブ首長国連邦ドバイに完成した新名所・カヤンタワー。ねじ曲がったビルとして、世界一の高さを誇り、総工費10億ディルハム(約260億円)がかけられた、高さ307メートル、75階建てのレジデンシャルビルディング。地上から頂上にかけ90度ねじれた構造となっており、見た目の斬新さに驚かされる。

ドバイに高層ビルは多々あれど、このビルの存在感、ある意味の違和感は格別。ドバイとは世界初、世界一が本当に好きな国だ。

数字で表すことができる『ビルの高さ』は時代と共に必ず追い越される。数字にできない『斬新なデザイン』は記憶に残り追い越されない。経営も数字で表すことができる価格だけだとすぐにライバルが現れる。数字で表せないものにこそ価値が生まれる。目に見えないものにどれだけ投資できるかで未来は決まる。

ドバイメトロ

最新技術の詰まった無人運転鉄道網。幹線道路沿いに走るレッドラインと、ドバイクリーク沿いを走るグリーンラインの2路線が運行している。メトロに乗るのは外国人ばかり。現地の人は車で移動する。

日本の三菱と鹿島建設がつくったこともあり、目の不自由な人の設備や女性車両など日本仕様が随所にある。メトロに乗っているのはほとんどが外国人。ドバイの人は車で移動しているとのこと。

メトロ内のマナーは日本よりも厳格で罰則もある。あめやガムを含む飲食は無意識のうちに行いがちだが、罰金は100Dh(約3,000円)。室内が涼しいからと行って、車内で居眠りした場合は、罰金300Dh(約9,000円)。僕の会社と同じ仕組み。思わず笑ってしまった(笑)

パーム・モノレールでパーム・ジュメイラへ

宇宙からも見えるという世界最大の人工島。壮大なプロジェクトは、現在なお進行中だ。5つ星のホテルも次々と開業し、訪れるゲストを驚かせている。説明してくれているのは今回のツアーガイド・ジーコさん。

ドバイの年間の降水量はたったの30ml。それだけ雨が降らない=晴れが続くドバイ。パラソルも隙間を開けずに設置することで日陰を自らの手でつくる。無ければ自ら動いてつくる。転源自在。素晴らしい。

アトランティス・ザ・パームは、人工島パームアイランドに位置するドバイの5つ星ホテルで、壮大なスケールと創意工夫により、世界中の人々を魅了している。

旅の移動は車が中心

ドバイでは歩道がどこかわからないほど人が歩いていない。年間での最高気温は50度を超えることもあり、車で行動するのが基本のようだ。これだけの車線があってもラッシュで渋滞をするらしい。どれだけ都市が集中しているかがわかる。まだまだ伸びしろが満載の国。

バージ・カリファ

高さ828mを誇る、ドバイの超高層ランドマーク。完成まで足掛け6年が費やされた塔のデザインは、砂漠に咲くヒメノカリスをイメージ。螺旋状に頂上を目指す建築様式はモスクのドームがヒントとなっている。世界一、世界初のプロジェクトを次々と実現するドバイ。
ツアースケジュールを変更して登ることにしたため、チケットが取れるか心配されていたがラッキーなことにすぐに登れることになった。500Dh(約15,000円)と高くは感じたが、一般チケットだとエレベーターを並んだり時間がかなりかかるようになっている。このチケットを買った人には、待ち時間がないだけでなく、ラウンジ待機やウエルカムドリンクなど至れり尽くせり。お客様を差別せずにしっかり区別している。
エレベーターの速さは秒速10m。約1分間で124階の展望台へ到達する。バージ・カリファの148階にある展望台は地上555m。エレベーターに乗ってしまったら、日本もドバイもどこの国も変わらない。しっかり説明をしてから乗ってもらうことで価値が伝わる。なぜ凄いのかをしっかりお客様に伝える重要性を体験できた。
建設に関わった人の数→80カ国12,000人。バージ・カリファが確認できる直線距離→95km(東京スカイツリーから静岡の初島が見えるのとほぼ同じ)。世界一の高さからの景色を体験することができた。高すぎて違いがわからないかと思ったが、全く景色が違う。スカイダイビングをした時の景色に近い。

まとめ

メリハリがしっかりしている都市。ニュードバイ、ダウンダウンドバイなど変化・発展が著しい地域と、砂漠をはじめとした未開発の地域が混在している。それだけ伸びしろがある都市といえる。

ドバイ=裕福と思っていたが、公務員の裕福な自国民10%を裕福でない外国人90%が支えている構造。中には、20年ほど前までは砂漠しかなくラクダに乗っていた人が、1966年の石油発見と共に、乗り回すものがラクダからフェラーリに変わった成金金持ちが多い都市でもある。

その結果、生活に困らないほどのお金を手にするために、UAEでは若者の失業率が20〜30%と高く問題視されている。これは仕事につきたくてもつけない、という一般的な失業では無く、金があるのに仕事なんかしたくないという発想からくるもの。急速な経済の成長に対して心の成長がついていけていない状態でありギャップが生まれている。

会社づくりは国づくりに似ている。会社は社長の方針で決まり、国はトップの方針で決まる。アブダビには石油という資源が大量にあった。ドバイにはそれがなかった。そのために、観光業を中心とする方針転換をしている。

ないものばかりに目を向けずに、あるものを最大限に活かす方針転換したことで、ドバイはこれほどまでに世界から注目される都市に成長し、さらに世界の富裕層に対して話題を提供し続けている。2020年に万博が開催されることもあり、今後の発展がますます楽しみなドバイ(UAE)といえる。

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