経営資源の再配分
社員数の少ない小さな会社は、経営資源に限りがあることを忘れてはいけない。
アタリマエのことを言っているようだが、なかなか実践できている社長は少ない。
実際に、経営資源のひとつである『人財』は増員していないにも関わらず、
新しい事業やサービスを展開しようと試みる社長は多くいる。
新しいはじめてのことは、最初はなかなか上手くはいかなく芽を出すまでに時間もかかる。
さらに今でも業務がパンパンにも関わらず、新しい仕事が加わる。
このような仕事の環境では、現事業も新事業も成果には繋がらない。
もし新しい事業やサービスの展開を試みるのであれば、
今やっている仕事のいくつかを整理する(やめる)必要がある。
整理した分だけ時間が生まれ、その時間を新しい挑戦に再配分する。
この経営資源の再分配ができれば、組織は姿形を変えながら強い体質になる。
基本的な経営戦略は『狭く深く』
経営資源には限りがあるため、何かを選んだら何かを整理しないといけない。
マーケット(市場)での戦い方は大きく分けて2つある。
市場を広く捉えて浅く進むか、市場を狭く捉えて深く進むか。
大きな市場には多くのお客様がいるため、社長たちはそこを狙いたがる。
でも、大きな市場には競争相手も多く、小さな会社は苦戦を強いられる。
小さな会社がとるべき経営戦略は、スモールテリトリー・ビックシェアだ。
ブルーオーシャンの見つけ方
ブルーオーシャン市場を見つけるためには7つのステップを実践する。
①自社の強みを再確認する
②なければ、強みを育てる
③進出する市場を選定する
④市場を細分化して考える
⑤社員のやる気を引き出す
⑥小さく市場でテストをする
⑦問題がなければ本格参入する
これらは順番に行うのではなく、常に同時に考え、修正を加えながら進めていく。
見せ方を変え、客層を変えることで、新しい市場は生まれる。
他に先駆けて行動することで、競争を優位に進めることができる。
コロナ禍の今は、躊躇するタイミングではない。
未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きること。
社長の挑戦し続ける諦めない姿勢が、会社を強くすることは間違いない。