高い生産性の環境をつくるには「減らす」と「増やす」をバランスよく整える

働き方改革や生産性向上を考え、実践する時に、どうしても「減らす」ことばかりに意識が向きがちです。労働時間を減らす、ムダを減らす、工程を減らす、コストを削減するなど。

これらのことを減らしていくことはもちろん大切ですが、生産性を向上させるために「減らす」ことだけを行っていくと、社員は途中で息切れしはじめます。

生産性は向上はしたが、社員が疲弊していて、社内の雰囲気が悪いなんてことになってしまったら、なんのための生産性向上かわからなくなります。

ここで重要になることが、「減らす」ことで生まれた新たな時間を「増やす」ことに使うことです。

では、一体何の時間を増やせばいいのでしょうか?

業務改善から生まれた新たな時間は、人と使うアナログ時間を増やすのです。例えば、社内全体での業務改善の結果、1日1時間を「減らす」ことができたら、そのうちの20分を社員同士の雑談の場「しゃべり場」などの仕組みでコミュニケーションの時間を「増やす」ことです。

決められた時間になったら全員でコーヒーでも飲みながら雑談をする。一見すると、ただの雑談のように感じるかもしれませんが、一人で悩んでいたことが相談されたり、重複している業務が明らかになったり、連携から戻り業務が減ったりなど、解決されることがあります。

その結果、このようなコミュニケーションからさらに1時間のムダを削減することや生産性を高めるヒントに繋がることもあります。

また、社員同士、コミュニケーションの回数が増えることで、お互いが考えていることなどがわかるようになり、困った時にお互い助け合う、助け合いの文化もつくられていきます。

一人で悩み、考え、ストレスを抱えるより、誰かに聞ける、相談できる方が早く解決することができ、結局は生産性も高くなります。

人と使うアナログの時間は、社員同士だけには留まりません。

もう一人の大切な、お客様との時間を「増やす」のです。お客様との接触時間と回数を増やすことで、お客様満足度も上がり、さらに、本音に近いお客様の声をきくことができ、その声を新しい商品・サービス開発に転換した結果、粗利益が向上し、生産性が大幅に向上することができます。

この時に間違えてはいけないのは、接触回数が重要ということです。

お客様のところに訪問して、1回で3時間話をするのであれば、1時間を3回訪問した方が相手に与える印象は大きくなります。時間よりも回数にこだわることです。

これらのように、ムダを「減らす」ことで生まれた新たな時間を、人との時間を「増やす」ことで使うことで、社員が活き活きと働く環境が初めて整います。

生産性の高い会社をつくるとは、ここまで働く環境を整えることで初めて成功と言うことができるのです。

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この記事を書いた人

金村 秀一

金村 秀一

100年塾塾長・社長コンサルタント

社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。