経営計画書の冒頭に書かれている『態度』という言葉
わが社の経営計画書の冒頭に書かれている『態度』という言葉がある。
態度
長生きすればするほど『態度』というものが人生に及ぼす影響に益々思い知らされる。
私にとって、『態度』は事実よりも重要である。過去や学歴、お金、環境、失敗、成功、他の人の考え方や発言、行動よりも大事である。外見、才能、技術よりも大事である。
『態度』次第で、会社や組織、家族が作られることもあるし、崩壊することもある。
忘れてはならないのは、私たちは毎日その日に取る『態度』を選択できるということである。我々は過去を変えることはできない。人々の特定の行動パターンを変えることもできない。必然も変えられない。
変えられるものがひとつだけある。それが我々自身の『態度』である。
人生とは10%が自分の身に起こることで、残りの90%はそれに対してどう自分が反応するかで決まる。あなたにとってもこれは同じ。我々は自分の『態度』を自分で決めることができるのである。
『態度』とは、心の中の『姿勢』の現れであり、『姿勢』が反映された行動である。
姿勢は『心』、態度は『体』
姿勢とは心の状態であり、その人の意志でもある。態度とは体での行動であり、それは、その人の姿勢が反映される。人は心の姿勢を正すことで体の態度を変えることができる。たま、態度を変えることで姿勢を変えることもできる。どちらにしても、思うだけではなく行動に移されなければ何も変わらないことがわかる。
例えば、会社に貢献しようと社内の清掃をしようと思っても(姿勢)、具体的な行動(態度)に移されなければ貢献することはできない。もし、貢献したい(姿勢)のであれば、具体的に毎朝ゴミ拾いや机の上の整理整頓などを繰り返し実践して、その行動(態度)で示して行かなければ、心はそれをやろうとする姿勢であり続けることはできない。
このように心の姿勢と体の態度というものは、とても密接に関係している。
仕事への姿勢が人生に与える影響はとても大きい
②住む場所を変える。
③付き合う人を変える。
社内では『情報』よりも『行動』に価値がある
入社年数も少なく経験が浅く未熟なうちは、『仕事が遅い』のは仕方がないこと。しかし、『スタートが遅い』のは致命的。『仕事の遅さ』は能力の問題だが、『スタートの遅さ』は姿勢の問題だからだ。だから、仕事のスタートの速さは、その人の本気と情熱の現れ。情熱が冷めないうちにすぐに行動できる人は、間違いなくいい仕事をする。速さとは、それだけでアドバンテージになる。
だから、1分でも早く会社に到着して、仕事をはじめる方が生産性が高いため、年収が上がりやすくなる。お金を生むのは『情報』ではなく『行動』なのだ。
見るべきところは『能力』ではなく『姿勢』
社員や部下を見るときは、成果を上げるという『能力』だけに焦点を当てずに、もっと、仕事に対しての行動である『姿勢』に注目すべきである。仕事に対しての『姿勢』さえ前向きな考え方をしていれば、いつか必ず花が咲く。『もっと上手くなりたい!』『もっと早くなりたい!』という、前向きな姿勢・考え方で仕事をしていれば、仕事は必ず上手くなる。なぜなら、仕事の90%は同じことを繰り返しているからだ。
さらに、前向きな姿勢・考え方があれば、心の状態も安定し、どんな仕事でも長く続けることができる。長く続けること=『継続』をすることができれば、可能性は広がっていく。能力の差は小さく、努力の差が大きい。そして、継続の差はとても大きいのである。