4つのプロセスが月へ行く夢を現実にした
突然ですが、ロケットはなぜ月に行くことができたのでしょうか?
その答えには、次の4つのプロセスがあったからと言われています。
【1】月に行こうという明確な目標を持つ
【2】綿密で具体的な計画を立てる
【3】到達過程で、細かく的確で綿密な軌道修正をし続ける
【4】全ての計画を公表して、目標を共有することで、チーム全体の士気をアップする
【1】月に行こうという明確な目標を持つ
計画よりも何よりも先に大切なことは、明確な目標を持つこと。全てはここからはじまります。目標であり、ビジョンを掲げることで、それに賛同し、協力してくれる仲間が『この指とまれ』をやるように不思議と集まってきます。
【2】綿密で具体的な計画を立てる
月は地球から38万km離れています。数字を聞いてもピンとこないほどの距離です。そのようなこともあり、月までたどり着くためには、綿密で具体的な計画が必要でした。
【3】到達過程で、細かく的確で綿密な軌道修正をし続ける
38万kmも離れた途方も無い計画ですから、計画通りに進むということはありません。むしろ、計画通りに進まないことを常と考え、実際に計画を行動に移した後、そこに生じた計画とのズレを修正し続ける必要があります。それもできるだけ細かく。常に細かく修正し続けることで、計画とのズレを修正する幅は少なく、小さくなります。
【4】全ての計画を公表して、目標を共有することで、チーム全体の士気をアップする
さらに、何のために月に行くのか、月に行くことによってどんなメリットがあるのかなどの、全ての過程をスタッフ全員で共有することで、この壮大な計画を成し遂げることができました。
以上の内容が『ロケット理論』と呼ばれるものです。
ロケット理論を実践することで未来計画は現実になる
100年塾に参加する社長たちが作成している、自社オリジナルの経営計画書の中にある『中期5カ年計画』でも、この理論と同じことが言えます。
5年後に今期の売上の200%を達成するという明確な目標を掲げ、5年間の具体的な目標を具体的な数字に落とし込み、計画の途中で細かい的確な習性をし続け、このプロジェクトの全てを組織全体で共有し、お互いに鼓舞し合うことで夢物語だった中期5カ年計画を現実のものにすることができるのです。
理想の未来はいつでもあなたの手の中にある
もちろん5年後の夢が実現できるかどうかは、実際にやってみないとわかりません。
ただ、ひとつ言えることは、高い目標を掲げて行動し続けた組織と、実現可能な低い目標を積み重ねた組織とでは、5年後にどちらがより成長をし、強くなっているかは、やる前から結果が出ているといます。
社員とその家族を幸せにするために、経営計画書で高い目標を掲げた会社だけが、夢のある会社に挑戦することができるのです。