”社長がひとりで頑張る”ワンマン経営から
”社員が自然と動き出す”サイクル経営へ
『100年塾』塾長の金村秀一です。
たった9%の営業利益が
20%になった理由とは?
一般的に飲食店の営業利益は
10%を越えると優秀と言われています。
現在のサイクル経営を導入するまでの
日鶏〆の営業利益は9%しか
ありませんでした。
今考えると、それは当然の結果でした。
社長の私のやり方が間違っていたのです。
飲食店のような店舗ビジネスには、
店舗運営と呼ばれる通常業務があります。
仕込み・清掃・接客・閉店業務などが
それにあたります。
この店舗運営の業務だけでも
時間に追われるのに
お客様の声を収集して改善する
イレギュラーな業務も発生していきます。
改善業務には、数分で終わる簡単なものから
取引業者と打ち合わせが必要な
かなりの時間と手間ひまのかかるものまで
いろいろあります。
お客様の声をどれだけたくさん、
すぐに改善できるか。
お客様にとって居心地の良い組織が
つくれるかどうか
重要なポイントとなります。
社長が日報を読んで改善を指示したり
現場に行った時に指示したりしながら
改善は進んでいきます。
ただ、どこの会社でもよくあるのは、
社員ひとりにひとつ指示したとしても
10人いらた10個の指示になります。
指示をした社長も数が多すぎるために
チェックが上手くできません。
社長がチェックをしないので、
指示された社員も
『どうせ忘れるよ』との思いから、
すぐに行動することはありません。
その結果、最初の指示から2・3週間後に
『ちょっと前に指示した改善だけど、
どうなっている?』と聞くと、
『あっ、すみません。忘れてました!』
と最初に逆戻りをします。
このような状態を繰り返していると、
月間で改善できる案件は一人1件程度。
年間では12件ぐらいが限界となります。
ところが、お客様は
毎月数百人・数千人が商品を購入し、
お客様の数だけお客様の声が存在します。
これだけのお客様がいるのに
年間たった12件の改善では
圧倒的に数が不足している
ことがわかります。
1週間以内の改善を
毎週確実に実行することで
1年間で社員一人あたり
最低53件の改善が進むことになります。
社員が10人だとすると530件の改善。
社員10人が在籍するA社とB社。
A社は月1改善の体質。
月間で10件。
年間で120件の改善。
B社は週1改善の体質。
月間で40件。
年間で530件の改善。
※年間53週のため。
働いている時間も一緒。
働いていただいている給料も一緒。
でも改善数は、120件と530件。
成功とは、成長すること。
成長とは、変化すること。
変化に質は求めません。
数は力です。
これだけの数の改善が進むことで、
変化を厭わない社員と組織が
出来上がっていきます。
社長の指示を
『1週間以内に実行できる』
社員を育てる。
★☆★今日の仕事ができる人の心得★☆★
【 指示命令 】
必ず復唱する。
メモを取る。
期限を定める。
曖昧な資源を設けてはいけない。
必ず数字をつける。
時間に敏感になり意識が変わってくる。