経営計画書が潰れない会社を創ると言われるその理由とは

100年塾の塾生企業の経営計画発表会に参加。第43期を迎える2代目社長が、今期の経営方針を経営計画書にしたため、社員と来賓の前で社長の言葉で発表した。これで『仏』の経営計画書に『魂』が込められた。潰れない会社が毎年やっている恒例行事がこの経営計画発表会だ。

方針は繰り返すことで上手くなる

塾生企業の社長たちは、毎年決算前になると山にこもり、ソフトを使って来期の経営計画書を作成している。経営計画書に書かれている内容は、80〜90%が前期の内容を引き継いでいる。

経営とは、そもそも90%が昨年と同じことを繰り返しているため、方針内容が大幅に変わることがないのが理由のひとつだ。さらに、人は初めてのことは誰でもうまくいかない。繰り返し続ける過程で上手くなっていく。だから、方針内容もその原理原則にのっとって、大部分が方針継続の形をとることが望ましい。

正面の理・側面の情・背面の恐怖

会社の方針を経営計画書に文字にすることで、『人を動かすための3要素』と言われる『正面の理・側面の情・背面の恐怖』を実践することができる。

『正面の理』とは、理論的に丁寧に道理にあった付き合いや指示を出すこと。
『側面の情』とは、愛情を持って声をかけたり、世話を焼いたりすること。
『背面の恐怖』とは、怠けた場合にどうなるかを示し危機感を煽ること。

3つの順序とバランスが人を動かす

これらの意味も重要だが、それ以上に大切なのはこの3つの優先順位だ。あくまで最初に来るのは『理』であり、順番は必ず『理』『情』『恐怖』となる。どれかが抜けたり、順番が違ったりするとバランスが崩れ、人は動いてくれない。

『理』の社長の特徴

『理』が強めの社長は、権限と方針だけを振りかざして経営をしようとするが、それで一時的に人が動いたとしても、徐々に社員の気持ちは離れていく。そもそも人は感情で動くものなので、一歩を踏み出す『情』と背中を押される『恐怖』が必要となる。そのため、『理』ばかりのタイプは人望が薄く、リーダー向きではない。

『情』の社長の特徴

『情』が先行する社長は、社員から人気はあっても根本的な解決ができない傾向が強い。『理』に沿っていなければ社員から人気があったとしても、社員はついてこない。『情』ばかりのタイプは、危機的状況の時に頼りにされない。無視されることさえある。

『恐怖』の社長の特徴

『恐怖』を真っ先に出す社長は、社員は一時的に従うかもしれない。しかし、『理』や『情』で動く社員から反感を買うことになり、いざという時に敵対することになる。

目指すべき理想な組織

3つの要素を順番通りにバランスよく整えることで、組織を動かすことができる。

その過程で『理』で動く社員を最も評価し、昇進させられる組織にする。それが会社の文化となり習慣となることで、最終的には『情』や『恐怖』を与えなくても、『理』だけで動く理想の組織が出来上がる。

社員の本質を見抜く

リーダーの心構えを示した言葉ではあるが、社員がどの過程で行動するかで社員の本質を知ることもできる。

『理』で動く社員

『理』で動く社員は、正しい人であることが多い。

『情』で動く社員

『理』だけでは動かない社員には『情』を与える。『情』とは、その社員に対して『得すること』があるという側面もある。『情』で動く社員は、自分に利益があれば動く人である。

『恐怖』で動く社員

『情』でも動かない社員には『恐怖』を与える。『恐怖』とは、その社員に対して『損すること』があるということである。『恐怖』でしか動かない社員は、何事にも積極的に関わろうとしない。

全ては『理』からはじまる

あくまで最初に来るのは『理』である。にも関わらず、『理』が文字と数字で共有されている会社が少なく、そのためにバランスが取れずに安定しない経営を続け、苦しんでいる社長が多くいる。

100年塾で指導している経営計画書にはこの3つがしっかりと書かれている。『理』は各種方針として、『情』は血の通う経営として、『恐怖』は信賞必罰として。

これらを会社のステージに合わせてバランスを考えながら、順番通りにウエイトをかけていくことで、人が動き出し、組織が強くなり、潰れない会社が創られる。

この記事を書いた人

金村 秀一

金村 秀一

100年塾塾長・社長コンサルタント

社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。

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