15/52WEEKSが終了。
私の年間スケジュールの中で最も忙しくなる月が4月、5月、9月だ。それに加えて、実質初めての大卒採用を迎い入れたこともあり、この4月はいつもよりバタバタしている。特に、幹部社員が自分の仕事と部下の教育を責任を持ってやっている姿を見ているだけに、彼らの体調などが気になって仕方がない。
今週は100年塾に参加する企業を対象として、幹部社員のための塾である『幹部養成塾』が開催された。全国から15名の幹部社員及び幹部候補社員が参加した。会社を経営する社長たちにそもそもわかっておいて欲しいことがある。それは社長の観点(アタリマエ)と幹部社員の観点(アタリマエ)はそもそも違うと言うこと。
これをわからずに経営を続けることで「なぜ、理解してくれないんだ?」というようなことが無くなる。基本的に社長と幹部社員の観点が違うためにお互いに多くの勘違いを起こしている。そのズレを修正するために、幹部養成塾で社長が考えていることを伝え、幹部社員とはどのように考え、何をしないといけないのかを解いている。
社内では距離が近すぎて社長が何を考えているかを幹部社員は知ることができない。知ったとしても中々受け入れることができない。なぜなら、うちの社長だけが特別でそう考えていると思っているからだ。
しかし、幹部養成塾に参加することで、「うちの社長だけ」と思っていたことが、他の会社の社長である金村から同じことを言われると、どこの会社でもそのようなことが普通であることをはじめて知る。
内容によっては、ウィルウェイは変化の激しい変態会社なので、うちの社長の方がよっぽどマシだと思ってもらえれば私はなお嬉しい。
このような観点のギャップを埋めた後に、さらに『幹部社員の仕事とは』を説いていく。多くの幹部社員は、幹部社員とはどんな仕事をすべきかを知らずに会社の事情に合わせて出世をして現在の地位にいることが多い。社員数の少ない会社は、通常業務に追われていることが多いため、そのような概念的なことを教える時間はなかなかない。
幹部養成塾に参加することであるべき姿をはじめて知る。「社長が決定・社員が実行」「全速力で遠回りが一番の近道」「報告は耳で聴かずに目で聴く」「数字の達成と組織の発展」「真剣に部下に食わせてもらうと考える」などなどだ。
小さな会社は社長だけでは上手くいかない。幹部社員の絶大な協力があってこそ、大きく発展することができる。そのために、時間と費用のコストをかけて、社長はこの研修に送り出してくれた。その想いももちろん代弁して本人たちに伝えた。人によっては自分の月給以上の研修費だ。それだけ社長があなたに期待している証しだと伝えた。
私自身は、再現性のあるもの以外興味を持たない性格。しかし、再現性の有無ではなく、人の心を揺さぶるために、魂の言葉をぶつけてでも、成し遂げないといけないことがある。それが経営の醍醐味だと思っているし、浪漫だと思っている。
社員を抱えて経営をする以上、大きなことを成し遂げたいものだ。そのためには社長1人でできることは、本当に限られている。この指とまれの指にとまった社員たちと一緒に、ぜひ、大きな存在感のあることをやり遂げて欲しいものであると日々考えている。