仕事は2種類しか存在しない
仕事には経験があること(既知)と経験がないこと(未知)の2つがあります。
未知の仕事は、最初は誰でも上手くいきません。
しかし、その社員にとっては未知なことでも、他の社員にとっては既知なことであることは多くあります。
というより、あなたが社長でもない限り、仕事の全ては誰かにとって既知の仕事といっても過言ではありません。
『巨人の肩に乗る』ことで仕事は上手くいく
このように考えると、自分が経験したことがない仕事をするときには、これまで経験したことがある人から学ぶ(真似る)ことで、一定の高い成果をあげることができます。
このことを『巨人の肩に乗る』と言い、先人たちの知恵や経験を最大限に活かすという意味があります。
仕事は『巨人の肩に乗る』ことで、確実に早く、大きく、成果をあげることができます。
そして、会社経営では、これまで会社を支えてくれた先人たちの、知恵や経験が集約されているものがMCTなのです。
MCTとは、未知の仕事の知恵の結晶
MCTとは、マニュアル(M)、チェックリスト(C)、テンプレート(T)の頭文字からできています。
マニュアルには、仕事のやり方や準備するものなどが詳細に書かれています。
M=マニュアル
マニュアルを軽視する人が多くいますが、マニュアルこそこれまで会社を支えてきてくれた、先人たちの経験や知恵が集約されている貴重な会社の財産です。
この型を使わない人に、個性の花は咲くことはありません。
先人たちと同じ失敗を繰り返し、時間と労力をムダにし、結果として本来必要のない時間をかけることになり、生産性の低い長時間労働に突入するのです。
C=チェックリスト
チェックリストには、滞りなく業務を遂行するために、ミスが生じないようにするための項目が書かれています。
『人間は忘れる動物』です。
マニュアルに書かれていることができるようになった人でも、ミスが起こらないと限りません。
誰にでもできることを誰にもできない(ミスをしない)レベルで仕事をするために、チェックリストは非常に有効です。
T=テンプレート
最後のテンプレートには、仕事で使う文章やデータの雛形などが書かれています。
仕事の90%は昨年と同じことを繰り返しています。
ということは、前回使った文章やデータなどを緩やかにバージョンアップし続けて、テンプレートとして次に活用することで、新たに文章を考えたり、データを作ったりする時間が無くなります。
『成功をもたらす型』が会社を強くする
小さな会社では、このMCTがそもそも会社に存在していないことが多く、そのために活用したくてもできません。
まずは社長がMCTの強化と徹底を決定することで、年々仕事の速度は早まり、さらに質も向上していきます。
『型が大切。個性は型の上に咲く。型のない個性は”カタナシ”と呼ぶ』
強い会社には、たくさんの『成功をもたらす型』が存在しています。
成功し続ける会社になるためにも、ぜひ、MCTを徹底した経営を実践してください。