3分考えてわからないことは、30日考えても答えの質は変わらない

金村

「考えます」「考えてます」この言葉、仕事をしているといろいろな場面で遭遇します。多分、本人は一生懸命なんでしょう。でも、少しだけモノの見方を変えてみると、「考える」時間を変えることができ、劇的に仕事ぶりは変わります。

「考える」とは「過去の経験から回答を見つけること」

そもそも「考える」とは、どういったことでしょうか。

わが社では毎週1回、全社員参加のベクトル勉強会を社内で開催しています。この勉強会では、方針や考え方を共有して価値観を合わせることを目的としています。

この勉強会で「考える」とは、『過去の体験を思い出して整理すること。体験・経験がないと考えられない。組み合わせを変えること』と共有しています。

ですから、体験したことがないことは、考えずに経験したことがある人に素直に聞きなさいと教えています。

「悩む」ことを続けることで心身共に疲れていく

「考える」と似た言葉で「悩む」という言葉があります。この2つの言葉の意味を理解することは、仕事ができるようになるためにとても重要です。

「悩む」という言葉には、「心を痛める。苦しむ。困る。」などの感情が伴う意味があります。そして、前提条件として、過去に経験したことがないこと。過去に経験したことがあれば、判断して行動することができるはずです。中学生の時に悩んでいたことを、今大人になっても悩んでいる人は少ないはずです。それは、当時は経験が浅く悩んでいたことも、時を重ねていく過程で解決する方法を身につける「経験」を積んだ結果です。

「悩む」という状態は、今、目の前にある課題や問題に困っている状態。さらに、経験したことがないから何が正解かがわからない状態。

わかったとしても、それは憶測でしかありません。例えるなら、ゴールがはっきりしていなく、森の中をさまよっている状態にも似ています。この状態を繰り返し続けることで、ストレスが増大し、疲労が蓄積し、心身共に疲れていってしまいます。

「悩んだ時間」と「決定の正しさ」は無関係

経験の浅い人(経験値を「10」とする)が、1時間悩んでも、1日悩んでも、その経験値は「10」のままで変わりません。つまり、その経験値のまま1ヶ月悩んだからといって、経験値が「100」の回答が導き出されることはありません。

ですから、3分悩んでわからないことはいつまでも考えずに、その経験をしたことがある人(経験値が高い人)に相談することで、よりよい回答を見つけることができます。

長時間悩んでも、悩まなくても結果はほとんど変わらない。決定の正しさは、悩んだ時間とは無関係なのです。

それであれば、悩む時間は短い方がいい。無駄な時間は少ない方がいいはずです。

悩んだ時は上手くいってる人に相談する

「考える」と「悩む」の違いをパソコンに例えて当てはめてみると、「悩む」とは、過去の経験がないからそもそもそのデータが無い状態。だから回答を導き出すことができない状態。「考える」とは、過去の経験がデータとして蓄積されているので、そのデータを処理することで回答を導くことができる状態。

1日は24時間。自分ひとりで経験できることは限られています。そもそも、全てを経験しようとすることは無理があります。自分で経験することはもちろん大切ですが、それ以上に大切になってくるのが、もし「悩む」状態に陥った時に、すぐに連絡できる、それを経験している相談相手が、どれだけいるかが価値となってきます。

『体験』が欲しければすぐに動く。『知恵』が欲しければ誰かに聞く。

だから、考える必要も悩む必要もありません。どちらが欲しいのかを決めたら、動くのみです!


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