今週は広島と埼玉で塾生企業が経営計画発表会を開催。両社共に毎年開催していることもあり、前回よりも質が高い発表会だった。
このような発表会を行う会社が少ない中、これだけのことが行える会社文化とそれを実行することができる社員の姿に、参加していた銀行支店長・担当者も驚いていた。
ある担当者からは『第2部の余興をうちでやろうとしたらパワハラにきっとなります。それほどこの企業文化は強い』という言葉まで頂けた。有り難い。
トヨタとソフトバンク提携の驚きのニュース
今週も移動が多かった1週間だったが、その移動中にこちらでも驚くニュースが飛び込んできた。
”トヨタ自動車とソフトバンク、移動サービス事業での提携を発表”
トヨタ自動車とソフトバンクと言えば、知らない人はいない国内の時価総額で1位と2位の大企業だ。その2社の提携となれば、その驚きは隠せない。自動車業界の今後を占うことにも、そして、自動運転等の車社会の新しい形が加速するからだ。
両社長にとって想定外のこと
孫社長の言葉には、相変わらずのユーモアと当時の素直な気持ちが反映されている。その言葉が『「マジか!?」と2回思った』というものだ。それほど、トヨタからの提携や豊田社長からの連絡に驚きを隠せなかったようだ。
豊田社長の言葉も印象的だった。『(提携の)ドアを開いたら、いつも孫さんがそこに座っていた』と言うほど、トヨタが提携を考えていた世界各地でライドシェアビジネスを展開している会社、ウーバーテクノロジー(米国)、グラブ(シンガポール)、ディディ(中国)、ゲットアラウンド(米国)、滴滴出行(中国)などの企業の大株主にソフトバンクの名前があった。
ソフトバンクはライドシェアの世界シェアは9割と言われていて、自動運転で世界覇権を争うためには、すでに海外ライドシェア大手にこれだけ出資しているソフトバンクと組むしかなかったと言うのがその言葉の真相である。
時代の変化に対応できる『強い企業文化』が必要
今回のこのニュースを、『大企業同士の提携話であって、小さな会社には関係ないこと』と対岸の火事のように考えてはいけない。あの世界のトヨタが未来に対してそれほどの危機感を覚え、手を打つほど、これからの未来は大きく変わることを意味しているからだ。
自動運転をはじめ、ぶつからない車など、これからの車業界の変化は著しくなる。しかし、このような変化の流れは自動車業界だけの話ではなく、銀行や証券会社、保険などの金融業界でもこの先の新卒採用が大量に減るなど、あらゆる業界に時代の変化が押し寄せてくる。
時代の変化は小さな会社にもいずれ起こり、待った無しの状態がやってくる。良い悪いを言っている時間はなく、社長が覚悟を決めて決定したことをどれだけのスピード感を持って実行して、結果に結びつけることができるか。社長が信じていることを、どれだけ社員が信じることができるか。このような強い企業文化を持っている会社だけが生き残る時代がくるだろう。それだけ強い企業文化には価値があるということだ。