貸借対照表を社長が学べる唯一無二の環境

金村
39/52WEEKSが終了。今週は4日間とも出張の1週間となった。水曜日から3日間は塾生企業の社長たちと一緒に山に籠り、中期5カ年計画の財務(B/S)をチェックした。

社長がB/Sを学ぶことができる唯一無二の環境

成功し続ける社長のための経営塾『100年塾』では、第5講に自社の貸借対照表(B/S)のチェックをする。損益計算書(P/L)は理解している社長は多くいるが、B/Sを理解して経営をしている社長はごく僅か。いくらP/Lで利益が出ていたとしても、B/Sの現金が尽きれば会社は潰れる。逆に、いくらP/Lで赤字経営をしていても、B/Sの財務が盤石であれば会社が潰れることはない。

社長が自ら立てた中期5カ年計画。この計画を実際実現することができるのかを、財務の部分からチェックする。5カ年の間には出店や新規事業などで資金が必要な時が、成長を求めている会社なら必ずやってくる。その時に、十分な資金を確保することができているのか。また、資金が必要ならば金融機関から資金調達することができるのか。

これらのシミュレーションを第5講でしっかりと行う。ここで資金の心配が無くなる準備さえしっかりとできれば、あとは社長と社員が一丸となって中期5カ年計画のP/Lを達成すれば、5年後のB/Sは計画通りに達成することが約束される。P/Lの計画だけでは半信半疑だった社長たちも、B/Sの計画が加わることでみなぎる力が湧いてきていることがわかる。

『人生ゲーム型経営』か『モノポリー型経営』か

『人生ゲーム』と『モノポリー』を実際にやったことがあるだろうか。

『人生ゲーム』とは

『人生ゲーム』は、1968年に初めて日本で発売された。その時代にはサイコロを振っていかに早くゴールするかという、いわゆるすごろく式のゲームしか存在しなかった当時に、人生というテーマやドル札のおもちゃの紙幣のやり取り、そして何よりサイコロに代わり回すルーレットが画期的で、子供から大人まで夢中になる大ヒット商品となった。

『モノポリー』とは

『モノポリー』は、1935年にアメリカで生まれた。すごろくと同じ要領でボート上を周回しながら、他のプレヤーと不動産を取引することにより同一グループを揃え、家やホテルを建設することで他のプレイヤーから高額なレンタル料を徴収して、自らの資産を増やしていくゲーム。

『人生ゲーム型経営』とは

『人生ゲーム』は、ルーレットを回し、止まったマス目の指示に従う。これを繰り返しながらゴールに進む。ゲームの途中でどちらの道に進むのか選択できるが、それも職業や条件などによっては選択すらできないこともある。つまり、『人生ゲーム』は、目の前に起こる良いこと、悪いこと、全てを受け入れながらゴールに進むゲームである。

『モノポリー型経営』とは

『モノポリー』は、サイコロを振りながらボード上を周回する。周回しながらライバルとの不動産取得状況に合わせて売買を繰り返して行く。ゲームをしている人の”意志の力”によって、計画的に着々と不動産のシェアを獲得し、最終的にライバルよりも優位に立ち、ゴールするゲームである。

社長はいつでも選択することができる

社長として経営をしていく中で、『人生ゲーム』型の目の前で起こることを受け入れる経営をするのか、『モノポリー』型のしっかりとした計画を逆算から整え、チャンスを掴んでいく経営をするのか。いつでも選択することができる。そして、その選択によって社員数の少ない小さな会社は大きく変わる。

私は常々『散歩をしていて富士山に登れた人は誰もいない』と思っている。『富士山に登ろう!』と意志の力で行動して初めて、いつ、どこから、どのようにして、誰と登るのかが決まり、目標を達成することができるのである。

潰れない会社が創られる理由

経営計画書を使って逆算経営から夢のある会社になるための中期5カ年計画を作成し、財務に問題がないかを社長自らがチェックし、それを現実にするために社長と社員が全身全霊で実行する。このサイクルを繰り返し続けることで潰れない会社が創られていく。

社長としての経営人生はそう長くはない。どうせ一度きりであれば、行き当たりばったりで目の前で起こることをただ受け入れる経営ではなく、ゴールに向けて計画を立て逆算から夢を現実にする経営を選択したいものだ。

『準備ができていないところにチャンスは訪れない』

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