小さな会社がブランド力をアップさせるためには

金村

37/52WEEKSが終了。

今週は長野での人事評価制度の導入からはじまり、東京での塾生企業の経営計画発表会への参加、そして、神奈川での幹部養成塾の開催でした。移動時間もフル活用した、充実した一週間でした。このようなスケジュールを過ごす中で『バージョンアップしながら同じことを繰り返すブランド力』に気づきました。

来賓数は前期の社長の行動量の証

塾生企業が火曜日に、第43期の経営計画発表会を開催した。社員数10人に満たない会社にも関わらず、来賓のお客様は20人を超える方々が参加されていた。銀行をはじめ、仕事の関係者、そして、塾生の社長仲間が参加。遠くは福岡から前泊で来ている社長もいた。

発表会にどれだけ多くのお客様が参加されているかを見ることで、その社長が前期にどれだけ活動したかを知ることができる。

社長の人柄なども影響するが、行動量を増やし動くことで、人との出会いからご縁が繋がり、そのご縁を大切にした結果だと考えているからだ。

同じことを繰り返して上手くなる

経営計画発表会は、タイムスケジュールなどをはじめとした大枠の内容は毎年変わらない。多少のバージョンアップを加えながら、社長が発表する方針の内容などが変わっているだけだ。

『仕事の90%は同じことが繰り返されている事実』から、これを繰り返すことで実行する社員たちもコツがわかり前回よりも上手くやることができる。その結果、毎年発表会のレベルが確実に向上している。

幹部養成塾も同じことをしている。今回で第8期生を迎えるが、講義の内容や運営側の改善などの変更は10%程度しかない。90%は同じことを繰り返している。その理由は、上で述べたように繰り返しうまくなるためもあるが、幹部養成塾に関しては他の理由が大きい。

同じことを学ぶことが価値観の厚みを増す

そもそも100年塾にお越しになる会社は、社員数の少ない小さな会社が多い。30人未満はもちろん、10人に満たない会社も多くある。

このような会社では、社員教育をしたいと思っても、費用の問題以上に時間の問題が大きな課題となる。研修に行かせる時間を捻出できないという時間の問題だ。その課題の解決方法の紹介はここでは控えるが、時間の課題も乗り越えて幹部および幹部候補社員を送り込んでくれている。

幹部養成塾で教える内容は、社長が100年塾で学んでいる内容をわかりやすく噛み砕いて伝えている。その結果、社長と社員が同じことを繰り返し学んでいることとなり、社長と幹部社員の価値観は厚みを増していく。さらに、面白いことが起こっている。

『ものまね』はなぜ一緒に笑えるのか?

それは、幹部養成塾に初めて参加する社員は、自分より先に参加したことがある仲間の社員にその内容を確認してから参加しているということ。その確率は100%。

テレビで見る『ものまね』は、『ものまねされている人を見ている人は知っている』という前提条件でものまねしている。だから事前に同じ価値観があることが前提であり、『似ている似ていない』と話すことができる。

もし、事前の価値観が合っていなければ、『ものまね』の面白さは失われる。現に私は、欅坂や乃木坂、◯◯◯48などはわからないのでものまねを見ても、面白さが伝わらない一人だ。

想定内のことが人の心を落ち着かせる

これと同じように、参加する社員は事前に他の社員に『どんなことをするのか?何を準備すればいいのか?どうすればいいのか?』など、いろいろ聞いてから会場に来る。だから主催者側はその期待に答えるように90%の内容は、変えることなく繰り返し行なっている。

そうすることで、参加している社員も、想定内のことが起こることで気持ちも落ち着き、変な緊張もなくなることで、講義の内容や気づいて欲しい部分が身に入る。このようなことまでこだわり続けることで、内容が濃くなり、満足度が濃くなり、成果が上がりやすくなる。

ブランドは同じことを繰り返す『継続力』でつくられる

マニュアルやチェックリストなどを使って、同じことを繰り返すことは全然レベルの低いことではない。むしろ、『仕事の90%は同じことが繰り返されている事実』を理解して、愚直に緩やかなバージョンアップを続けることで、会社のブランドは確実に築かれていく。

ブランドは瞬発力では作られない。あくまで、継続力で作られる。だから、誰にでもできることを誰にもできないくらいやることが、会社のブランド価値を高めていく。

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