『部下の人数』で上司の価値は決まらない
役職者になると、とにかく部下の人数が気になる人がいます。
部下の人数が多いほど偉くなった気になり、同期と比べて部下の人数が少ないと、追い抜かれたと気落ちしてしまいます。
この考え方は、愚かな考え方です。
上司の価値は『実績』で決まる
上司の偉さを決めるのは、部下の人数ではなく、実績です。
では、どんな実績を追い求めるべきか。
ここで勘違いしやすいのが、売上の利益の『量』や『大きさ』を目標にしてしまうことです。
仕事の『質』と『効率』が求められる時代
上司が目標にすべきは、売上や利益の『質』であり『効率』です。
言葉を変えれば、より効果的に部下を動かすことです。
部下10人で、営業利益1,000万円をあげた上司と、部下5人で営業利益1,000万円をあげた上司。
どちらが評価されるべきでしょうか。
部下の人数は前者の方が上です。
しかし、部下一人あたりの利益額は、前者が100万円なのに対し、後者は200万円で、後者の方が優れています。
上司として評価されるべきは、後者なのです。
なぜなら、部下という会社の資源をより有効に活用したからです。
上司として『部下の人数』では前者に劣っても、仕事の『質』が高いからです。
『部下』という経営資源をより有効活用できる上司が求められる
部下の人数より質を追う心構えは、日本の人口が減る中で、ますます重要になります。
お客様の絶対数が減るので、売上を伸ばしにくくなり、働く人の確保も難しくなる。
縮小する市場で、少ない部下をうまくやりくりして利益を上げる。
そういう役職者が、評価される傾向が今後さらに強まります。