海外視察@シドニーから成功し続けるためのヒントを学ぶ【社長の海外視察2024】

金村

100年塾海外視察2024はオーストラリア・シドニーへ。今回は参加される塾生の事業にできるだけ合わせた訪問先をコーディネート。約10社の現地法人を訪問して、現地で活躍する日本人経営者の貴重な話から、「日本の常識は世界の非常識」を学んできました。

社長の海外視察の目的

ビジネスを考える観点を変え視野を広げる

人間は、狭い同じ世界で仕事や生活をしていると、外部からの刺激や情報が少なくなり、ネガティブな思い込みが激しくなり、最終的には人の不幸を喜ぶようになる。また、視野も狭くなるため、会社の未来を創造するという仕事を担う社長にとっては致命的な環境となる。

日本の常識は世界の非常識。世界の常識は日本の非常識

これまでの常識が非常識に、非常識が常識になる環境を体験することで、これまでの固定観念が崩れる。その結果、新しいものの見方・考え方ができるようになり、新事業や新商品・サービスのタネも見つけることができる。ものを見る「観点」を変えることで、同じものであっても違うものが見えてくる。

シドニー基本情報

オーストラリア南東部、タスマン海に面するニューサウスウェールズ州の州都。メルボルンと共にオーストラリアを代表する世界都市及び金融センター。

オーストラリア最大の人口を持ち、同国の経済の中心地。アメリカの不動産会社JLLが2017年に発表した世界都市ランキングにおいて世界16位の都市と評価され、国内で首位。また、A.T. カーニーが2022年に発表した総合的な世界都市ランキングでは世界17位で、国内ではメルボルンに次ぐ順位。

オセアニアを代表する国際的な観光都市でもあり、海に臨むオペラハウスなどが著名で世界で最も美しいといわれる都市のひとつ。四季もあり一年を通じて比較的温暖な気候で過ごしやすい。世界で最も移住に適した都市としても同国のメルボルンと共にマーサーやエコノミストなどで挙げられる。

視察1日目:企業訪問

シドニー空港に到着

これまでの海外視察とは違って、シドニーまでのフライト時間は約10時間。社長たちも少しお疲れの様子。しかし、到着時間は09:55。視察を中心としたハードな1日が始まりる。スムーズに入国も完了し、車で移動開始。

ランチへ

1時間ほど車に乗りショッピングモール内にある「Nando’s」というお店へ。

 

 

オーストラリアらしい食事を堪能。

企業視察①:Top Secret Imports

オーストラリア最大の輸入車承認会社「Top Secret Imports」に訪問。兄弟でもあるCEOとCFOに直接話を聞く。20年前からこの事業をスタート。現在30,000台の承認台数を、5年後には100,000台を目指している超成長企業。

 

今回の参加者は、車業界の社長が多かったこともあり、質問は尽きない。

ユニフォームの背中には「We love cars」の文字。参加した社長のひとりは、帰ってすぐにユニフォームを変更したらしい。やることが早い。CEOとCFOの、お互いに尊敬し合っている仲の良さも印象的だった。

企業視察②:Sushi Factory

2件目の視察は、⽇系⾷料品製造・輸⼊・⾷料品店やレストラン経営をされている「Sushi Factory」の長島社長にお話を伺う。最初にオーストラリアに来たのが10代の頃。そのときから現在に至るまでのご苦労をいろいろ聞けた。シドニーには1,000店舗の日本食レストランがあるそうで、そのうち日本人が経営しているのは5%に過ぎないらしい。

シドニーでの店舗ビジネスが難しいらしく、スタバが世界で唯一成功しなかった国がオーストラリアと言われている。また、シドニーの給料は年々高騰していて、現在だと700万円を提案しないと採用は難しいらしい。

「日本人の特権はカイゼン能力」など、長島社長から頂いた日本人の素晴らしさは、海外に来たからわかるものばかり。日本という国ではなく、日本人という人には世界ブランドがあると感じた。

企業視察③:True Blue Organics

シドニーで日本人が経営しているレストラン「Jicca Dining」で、食事をしながら話を聞く。オーガニック⾷材販売会社「True Blue Organics」の代表をされているアッグリング・コールス 和美さんから話を伺う。

 

 

 

 

どの食事も素晴らしく美味しく、社長たちの箸(フォーク)も止まらなかった。

Sydney Harbour Marriott Hotel at Circular Quay

 

今回の宿泊先は「Sydney Harbour Marriott Hotel at Circular Quay」。シドニーオペラハウスに近い5つ星のホテル。朝も夜も、部屋からの景色最高でした。

2日目:企業訪問

100年塾の海外視察の朝は早い。5時からジムでトレーニング、6時から朝散歩、7時からサウナ、8時から朝食、9時ホテル発とこんな具合。滞在中このスケジュールを続けてるので、社長たち夜はグッタリ、ぐっすり。

日の出とオペラハウス。結局旅の間ずっと天気が良かった。

オペラハウスと並ぶシドニーの2大シンボルで、観光名所としても知られている「ハーバーゲートブリッジ」。1923年7月に着工し、1932年3月19日に開通。全長1149m、幅49mで、シングルアーチの橋としては世界第2位の長さ。

シドニーの発祥と大きく関わっており、都市の成長に伴い南北岸を結ぶ橋が必要不可欠なものとなったハーバーブリッジは、オーストラリアのシドニー湾に架けられた橋で、シドニーのシンボルとして知られています。シドニー中心部と湾の北側のノース・シドニーを結ぶ主要ルート。

企業視察④:現地⾃動⾞整備⼯場

 

 

日本の常識は世界の非常識。働き方が違えば、価格も違う。現地の働き方を聞くたびに、日本で日本人と経営ができる安堵感が込み上げてくる。

企業視察⑤:SSKi (Souseikai International)

⽇本⼈介護サービス提供会社運営を運営しているSSKi (Souseikai International)の沼田さんから、いろいろ現地の話を聞く。シドニーでは、ワーカー(働き手)の方が強いらしく、募集や採用のときには、年齢や性別、国籍なども気をつけて行わないとすぐに訴訟になる。

日本人の女性とオーストラリアの男性は、ある理由からとてもお互いの相性がいいらしい。理由を聞いて納得。

企業視察⑥:Azabu Group Prefecture 48

シドニーでレストラン多⾓経営するグループ「Azabu Group」。オープンしたばかりの「Azabu Group Prefecture 48」でオーナーのジャックさんに話を伺う。ジャックさん台湾出身で、日本には大学の時に1年間高田馬場に住んだことがあるらしい。

歴史・文化的に見ると、私たち日本人よりも日本のことに詳しいと思えた。

オープンしたばかりの店内を歩きながら、こだわりの解説を聞く。オープンまでに3年かかったことに納得。

「伝統と進化を大切にしている」この言葉を店内の随所で体現してる。

「プロダクトが良くなければ、マーケティングも意味がない」この言葉がとても印象的だった。

 

お店の格が違うことは、働く人から伝わってくる。

 

料理はどれも美味。

 

 

経営者として次の世代に思想や想いを繋げることの重要性と価値を学んだ。参加した社長たちは「シドニーのジャック」を合言葉に、いつでもその気持ちが蘇るはず。

最後にお店の前で集合写真。このあとある社長が「あれ?ジャックさんとの写真撮ったっけ?」と呟く。視察に圧倒されてやってしまった大失態だった。

3日目:ブルーマウンテンズ観光

3日目の朝。そろそろ疲れがと思っていたら、社長たちはまだまだ元気。

シドニーから西へ約2時間。高原の避暑地として知られるブルーマウンテンズ国立公園。ブルーマウンテンズは、標高1,300メートル近い山岳地帯に砂岩や滝、渓谷などの雄大な大自然が連なっているのが最大の特徴。 茶色の荒々しい岩肌の絶壁と、約90種類にも及ぶ広大なユーカリの林で埋め尽くされてる。

ブルーマウンテンズ国立公園と、その周辺の7つの国立公園・自然保護区を含む地域が2000年世界自然遺産に登録。総面積103万ヘクタールの広大な地域に、1億年以上前の植物といわれるウォレミマツをはじめ、130種以上の貴重な固有種が生息。ユーカリにいたっては91種、世界のユーカリの13%がここに集まってる。

スリーシスターズ(Three Sisters)は、オーストラリアのブルーマウンテンズ世界遺産地域にある、3つの風化した砂岩の峰。アボリジニの伝説では、3人の美しい姉妹が魔物から逃げるために岩に姿を変えたらしい。

4日目:市内観光

最終日は、なんとホテルの横にあったエニタイムでトレーニング。規模感がまったく違く、置いてある設備も見たことがないものも多かった。

 

この日がある学校のマラソン大会?というくらい、ハーバーゲートブリッジを走ってる学生がたくさん(100人規模レベル)いた。やっぱり海外視察の朝散歩は気持ちいい。

最終日は、シドニーの中心地で市内観光。最後はディナークルージングを楽しむ。

恒例のタイタニックで、現地の人の笑いを誘えたのは良い想い出。

海外視察2024@シドニーのまとめ

コロナが終わり、円安が進行する中での会議視察。すべてが高かった。イメージとして3倍ほど。驚いたのは現地の年収。年収700万円ほどでないと人が来ないと聞いて驚く。日本が貧乏になっていることを、現地で肌で体験した。

現地で活躍する日本人経営者から話を聞くことで、日本人のブランドが高いことを改めて再確認した。日本で、日本人と一緒に経営ができていることはアタリマエではない。これだけ価値のある人材と一緒にどこまで行けるかは、経営者次第であることを再確認した。決意は固まった。さらなる高みを目指して動き出す。

今回訪問させて頂きました皆さま、突然の訪問にも関わらず、また、お忙しい中貴重なお時間を頂き感謝しています。ありがとうございました!感謝。

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