対応と対策の違い:意思決定の質が企業の未来を左右する

金村
小さな会社の社長は1日にたくさんの意思決定をしています。でも、上手くいっている社長と上手くいっていない社長の決定には大きな違いがあります。その違いとはなんでしょうか?

経営の質は決定で決まる

小さな会社を経営する上で、「対応」と「対策」という2つの概念は重要で、

その違いを理解し、どちらの意思決定のボリュームが多いかで経営の質は大きく変わります。

「対応」は過去のこと、「対策」は未来のこと

「対応」とは、過去に起きた事象や問題に対する反応や処理を指します。

これは既に発生した事態に対してのみ行動することを意味します。

一方で、「対策」とは未来を見据えたアプローチです。

未来のリスクを予測し、それを未然に防ぐまたは軽減するための計画や施策を立てます。

 

たとえば、IT業界においてサーバー障害が発生した際、

迅速な修理やデータの復旧は「対応」の一例です。

しかし、障害発生の原因分析とそれを踏まえたシステムの改善、

バックアップ体制の強化は「対策」と言えます。

意思決定が回数が重要

社員数が少ない小さな会社の経営では、意思決定の回数が重要になります。

小さな組織では、迅速かつ柔軟な意思決定が可能で、

これが競争上の優位性につながることが多いからです。

 

意思決定の質を高めるには、「対応」と「対策」のバランスが重要です。

過去の対応に焦点を当てすぎると、会社は問題の解決に追われ、

革新的な成長の機会を逃す可能性があります。

逆に、未来の対策にのみ注力しすぎると、現在発生している問題を見過ごし、

緊急性のある問題に対応できなくなることもあります。

 

社長に実践してほしい効果的な意思決定は、

過去の経験から学び、それを未来の計画に活かすことです。

「過去の対応」に焦点を当て過ぎずに、

「未来の対策」に意思決定のリソースを投資することで、

企業は長期的な成功と持続可能な成長を実現できます。

 

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。