MGCから磨き抜かれた強みは最高の武器になる

金村
『52週経営』の37/52WEEKSが終了。

マラソン・グランドチャンピオンシップ

写真出典:鈴木七絵/文藝春秋

MGC(マラソン・グランドチャンピオンシップ)が15日(日)に東京で行われた。

東京オリンピックのマラソン日本代表の内定をかけて、男子選手30人、女子選手10人が参加。

コースは、ほぼ東京オリンピックと同じコース。

選手を応援しようと沿道に駆けつけた人の数は、約52万人。

選手にとっても、日本陸連にとっても、

『仮想東京オリンピック』が実践できたことは大きな収穫。

最終的な結果は、男子は1位が中村匠吾選手、2位が服部勇馬選手。

女子が1位が前田穂南選手、2位が鈴木亜由子選手。

この4人の東京オリンピックのマラソン日本代表の内定が決まった。

僕が応援していた大迫傑選手は、惜しくも3位に終わった。

写真出典:スポニチ

本気の姿は人の心に響く

写真出典:AFLO

実は、マラソン選手たちが年間に参加する大会数は年間2本程度。

そのようなことから、これだけのトップランナーが一緒に走る大会はまずない。

だから、一緒に走ったのが今回が初めてという選手が多かったようだ。

そのような環境の中、個性の違う30人の選手たちが、

オリンピック内定の2枠を賭けて本気で戦った姿は、

本当に美しかったし、心を打たれた。

ゴール時の気温は29℃。

正直、フルマラソソン42.195kmを全力で走る環境ではない。

すべては『仮想東京オリンピック』のための環境設定であり、

過酷な状況の中走りきった選手たちに、最大の賛辞を送りたい。

強みを武器に変えた中村選手

写真出典:杉山拓也/文藝春秋

個性の違う選手たちが、自分の強みを活かしたレースをするために、

駆け引きをしている姿は、学ぶべきものが多かった。

特に優勝した中村匠吾選手は、めっぽう暑さに強い選手。

もともと、体に溜まった熱を外に逃す能力が高く、

そのため体温が上がりづらく、高いパフォーマンスを維持できる選手。

一緒に動くチームスタッフは、中村選手と一緒にいると

夏も冷房を入れさせてもらえないことが悩みというほど。

寒さに弱く、暑さに強い中村選手にとっては、

昨日のような環境は願ったり叶ったりと言える。

また、ラスト2㎞からのラストスパートにも自信を持っている選手。

そのようなこともあり、MGCでは残り3㎞を切ったところでスパート。

この動きに関しても、自分の強みを最大限に活かし、それを徹底して優勝を勝ち取った。

不公平な環境の中勝利する技術

僕が主宰している経営塾で課題にしている映画に『マネーボール』がある。

マネーボールは邦題であり、実際のタイトルは『不公平なゲームに勝利する技術』である。

そもそも、経営の環境は、会社ごとに全く違う。

勢いはあるが、財務体質が弱い、創業社長が率いる会社。

財務体質は強いが、一体感が乏しい、2代目3代目社長の会社。

地場の地域で圧倒的なブランド力がある、地域の老舗企業。

10社10色の経営環境があると言える。

磨き抜かれた強みは最高の武器になる

そのような環境に不平不満を言ったところで、何もはじまらない。

自社の強みと弱みを徹底的に分析をして、

弱みを強化する経営ではなく、強みを徹底して磨きをかける経営をする。

その結果、キラリと光るものがつくられ、お客様から支持されるようになる。

このように、不公平な環境の中でも、自社の強みを徹底して活かすこと。

今回のMGCのレースを見ていて、その重要性を再確認したことと、

徹底して磨き抜かれた強みは、武器になることを改めて感じた。

 

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。