”まさか”の事態を想定した『プランB』が非常事態を回避する。

金村
『52週経営』の29/52WEEKSが終了。

京都アニメーションでの悲惨な事件

京都市伏見区のアニメ制作会社『京都アニメーション』で悲惨な火災事件が起こった。
30名を超える才能ある若い命が失われたことが、何より悔やまれる。
まだまだ、不確かな情報が多い中で、今回の事件でどうしても気になることがある。
それは屋上に通じる階段で折り重なるようにして、19人の遺体が見つかったという部分だ。
屋上に逃げようとした人たちが多かった証拠だろうが、なぜ扉は開かなかったのか?
一体、何が起こっていたのだろうか?

鍵のかかっていない扉の前で力尽きる

ある記事には『らせん階段から黒煙が上がってきた直後、目の前が真っ暗になった』とベランダから飛び降り、軽傷で済んだスタッフが証言している。
また、屋上に続く扉について、『金属製のレバーが上下に2ヶ所ある珍しいタイプで、初めての時は、うまく開けられなかった』とも話している。
消防によると、扉は閉まっていたが、施錠はされていなかったらしい。
僕の見解は、屋上に向かう階段で亡くなられた19人の犠牲者は、屋上に向かう階段に充満していた、空気よりも軽い、高濃度の一酸化炭素を吸ってしまって気絶してしまった、つまり、一酸化炭素中毒だったと考えている。
どちらにしても扉の開け方が複雑とは言え、鍵のかかっていない扉を開けることなく亡くなってしまっている。

非常時には冷静で賢明な判断はできない

当時現場の火のまわりは驚くほど早く、一瞬を争う事態だったことが生存者の証言からもわかる。
そのような、緊急時には正常な判断ができないことが多くある。
頭で考えてる暇はなく、体が自然と動く方が優先されてしまう。
さらに、このような事件を過去に経験している人が少ないため、頭で考えて行動したとしても、それが正しい結果をもたらす可能性も低い。
では、どうすればこのような悲惨な事件は防げるのだろうか?

避難訓練の実施率は46.8%止まり。

今回の事件から感じることは、『常時にどれだけ非常時が起きた時の訓練ができているかで決まる』ということだ。
では、定期的な避難訓練をしている会社が、一体どれくらいあるのだろうか?
ある調査の数字によると、20〜50代のサラリーマン400人を対象にしたアンケートで、避難訓練の実施率は46.8%という数字が発表されている。

想定外の”まさか”が一変させる

想定内の”アタリマエ”の日常で、生活が一変することはあまりない。良いことでも悪いことでも。
しかし、想定外の”まさか”の非日常を乗り越えられずに、生活が一変してしまうことがある。
経営でも、同じことが言える。
業績が右肩上がりの”上り坂”でも、または、ゆるやかな右肩が下がりの”下り坂”でも、会社が潰れることはない。
どちらも想定内の範囲内での動きなため、社長自身が対応するからだ。

定期的に『プランB』をシミュレーションする

でも、経営でも想定外の”まさか”が起こる。
この想定外の”まさか”に対応できずに、乗り切ることができずに、会社の継続が困難となるケースが多い。
そのまさかを、事前に想定し、想定外を想定内にできるかどうかで、会社の明暗も大きく分かれる。
にも関わらず、まさかの時のための悲観的な経営シミュレーション『プランB』を、定期的に計画している社長は極めて少ない。

まとめ

今回の京都アニメーションの悲劇を『対岸の火事』として見てはいけない。
社員とその家族を幸せにするためにも、社員の安全を確保することは、前提条件と言える。
定期的な避難訓練と定期的なプランBのシミュレーションで、まさかの事態でも社員のことを守ることがはじめてできる。
社長として、できることでありやらなければいけないこと。今回の事件を無駄にしないためにも、ぜひ一度考えてもらいたい。
最後になりましたが、今回犠牲になった方のご冥福をお祈りするとともに、ケガした方の1日も早い回復をお祈りいたします。

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