就活・転職で自分に合う会社を見つける方法【仕事の原理原則編】

金村
わが社が主宰している100年塾では、入社3年以下の社員を対象にした『U25(アンダー25)』という研修プログラムがあります。そこで必ず伝えている『自分に合う会社を見つける方法【原理原則編】』をこのブログでも紹介しておきます。

就活・転職で自分に合う会社を見つける方法

金村
よく『自分に合う会社が見つからない』『自分に合う会社を見つけたい』という若い社会人がいるので、今日は科学的に論理的に『自分に合う会社』を本気で探してみたいと思います。
若手社員A
よろしくお願いします!
若手社員B
よろしくお願いします!
金村
では、まず最初に日本にはどれくらいの数の中小企業があるか知ってますか?
若手社員A
知りません。どれくらいあるんですか?
金村
昨年2018年の時点で、日本全国に380万社あると言われています。
若手社員B
結構あるんですね。380万社と言われてもピンと来ないですね。
金村

中小企業の社数が明らかになったから、ここから自分に合う会社を本気で探してみましょう!
みんなは会社を選ぶ時に、どんな業種がいいかを考えて会社を選びますか?

若手社員A
はい!自動車業界で探しています。
若手社員B
はい!会計事務所で探してます。
金村
そうだよね。どんな仕事をしたいか業種を選んでいる人が多い。そして、その業種の分類はおおよそ100種類で分類されているんです。だから、その中かから1つ好きな業種を選ぶと仮定して、380万社を100で割ってみようか。いくつになるかな?
若手社員B
380万社÷100業種だから、38,000社になります。
金村
そうだね。38,000社まで絞られました。
では、次にエリアも考えてみよう。ちなみに二人の出身はどこですか?
若手社員A
僕は、新潟出身です。
若手社員B
私は、福岡出身です。
金村
新潟と福岡ですか!二人とも良いところ出身なんだね。
では確認だけど、働きたいエリアって実は決めて仕事を探したりしないかな?
若手社員A
僕は、千葉の大学に通っていたので、東京か千葉か埼玉で探していました。
若手社員B
私は、福岡を出ることを決めていたので、東京の会社を探していました。
金村

なるほど。では二人はエリアもある程度絞って会社を決めたんだね。

実は働きたい会社を探すのと同じくらい、どこのエリアで働くかは重要な問題なんです。ということも考えて、エリアでも会社の選択枠を絞ってみましょう。若手社員Aさんのように東京・千葉・埼玉など3都市から選ぶと仮定して計算してみよう。さっきの業種で絞った38,000社を47都道府県で割って、3都市を掛けてみよう。

若手社員A
38,000社÷47都道府県×3都市ですよね?そうすると2,426社になりますかね。
金村

おっ!いいですね。2,426社まで絞られてきましたね。この数字は、日本全国の中小企業から、業種とエリアで絞った社数でしたね。

では、ここからが本番です。『自分に合う会社を本気で見つける』わけだから、この中から手当たり次第に面接をして、自分に合うベストな会社1社を見つける必要があります。二人は、本気になって気合いを入れたら、どれくらいのペースで面接ができますか?

若手社員B
気合いを入れるんですか(笑)
私は頑張っても、月に1社が限界かなぁ。そのペースでも、そもそもメンタルが持たなそうです(笑)
金村
そうですよね。毎月面接はかなりキツイはずです。
毎月面接ですから、年間で12社しか面接できませんから、そのペースだと2,426社の中から自分に合う会社を見つけるまでにどれくらいの時間がかかりそうですか?
若手社員B
2,426社を年間12社の面接ペースで探そうとすると、、、なんと202年かかります!
金村
202年!?若手社員Bさんは今、23歳だから、225歳で自分に合う会社を見つけられるってことだね。おめでとう!
若手社員B
なんだか全然嬉しくないですけど、ありがとうございます(笑)
金村
では、若手社員Aさんは本気で気合いを入れて、どれぐらいのペースで探しますか?
若手社員A
じゃあ、僕は毎月2社、2週に1回のペースで面接します。
すると、年間24社しか面接できないから、、、101年!124歳で自に合う会社が見つかることになります。
金村
おっ!人生100年時代だから、それだったらいけるんじゃないかな!
若手社員A
いえいえ(笑)体力が持たないでしょうし、40歳も過ぎたあたりでどこかで妥協している気がします。
金村
いいところに気がついたね。

一見偶然に見える、意味ある必然を大切にする生き方

金村
みんなはまだ若く、たくさんの可能性を持っていることは確かです。だから、『この会社でよかったのだろうか?』『もっと自分に合う会社があるんじゃないだろうか?』と思うことは仕方のないことです。でも、こうやって数字で考えてみると、今の会社に入社したことも奇跡的な縁で一緒に仕事をしていることに気づきますか?
若手社員A
確かに。。。
若手社員B
はい、わかります。
金村
これまで25年間社長をやってきて、人材派遣の事業でも500社近くの会社を見てきて、経営塾でも100社を超える会社を見てきてわかることがあります。それは、今、目の前にある縁を活かせない人には、その先の縁は活かすことはできないということ。
若手社員A
なるほど。。。
金村
さらに、ほとんどの中小企業が社員教育をしない中で、みんなの会社の社長は、社員の成長が会社の成長となることがわかっているから、たくさんのコストと時間をかけて、こうやって社外の社員教育にこさせてもくれている。みんなの成長と未来が期待されているって証拠なんだけど、わかるかな?
若手社員B
確かに。この間あった大学の友達は、社外研修はなくて社内のOJTばっかりだって言っていました。有り難い環境なんですね、私たち。
金村
『自分に合う会社を見つけるんだ!』と勢いよく転職して、友達が入社したような社員教育をしてくれない会社に入社してしまったら、なんのための転職だったのかわからないよね。そして、また転職する。履歴書がどんどん汚れていく。そして、『自分に合う会社を探すんだ!』という気力さえ奪われて、歳をとり、最終的には妥協の転職になる。
若手社員B
なんだか、怖くなってきました(笑)履歴書が汚れるって感覚、ありませんでした!
金村
人は成長を期待されている場所で、厳しくも温かく育てられることで、大きな花を咲かせることができるんだ。だから、今の会社、今の社長との奇跡的な確率のご縁を活かして、今ある環境で精一杯自分の実力を出し切ること。そうすることで、目の前の縁を活かした人にだけ、また次の縁が目の前に訪れるものなんです。
若手社員A
縁かぁ。。。
金村

こんな言葉があります。

『人は逢うべき人に逢わされる。それも寸分の狂いもなく。早すぎもせず、遅すぎもせず。』

人生に偶然な出来事はなにひとつ起こりません。全てが必然で起こります。ですから、今の会社に入社したことも意味ある必然なのです。可能性に満ち溢れているみんなは、それを決して忘れないでください。

若手社員A
はい!ありがとうございます。
若手社員B
はい!ありがとうございます。

まとめ

売り手市場の今のご時世では、『自分はどこにでも転職できる』と錯覚を起こしやすい環境が整っています。

転職サイトが乱立し、人材紹介や人材派遣会社も数多く存在しています。

ちなみに、日本の派遣会社の数は世界一。2位のアメリカのおよそ5倍。

アメリカは人口3億人で、日本は1億ちょっとですが、この人口を派遣会社数で割ってみる。

すると、アメリカは22,000人に派遣会社1社であるのに対して、日本は1,700人に派遣会社が1社存在してることになります。

ちなみに、コンビニでも2,500人に1店舗です。

転職サイトも、人材紹介・派遣会社も、あなたの将来を面倒をみてはくれません。

意味ある必然である『ご縁』で出逢った今の会社の社長は、本気で社員とその家族を守ろうとしています。

そのために、いつも試行錯誤しながら、お客様第一主義と社員第一主義を両立させるために、必死で経営しています。

あなたは、自分の人生をどちらと一緒に歩みますか?

転職サイト、人材紹介・派遣ですか?

ぜひ、小さな『円』に足を囚われずに、大きな『縁』を活かした人生を過ごしてください。

 

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。