非喫煙手当は120,000円!
私の会社には、会社の方針が書かれている社内のルールブックとも言える『経営計画書』がある。
その中に、非喫煙手当に関することが以下のようにはっきりと書かれている。
非喫煙手当
全てにまず健脳・健体ありき。『自分を大事にする』一環として、非喫煙を推進する。
非喫煙者に対して年間120,000円の賞与支給する。
なぜ、ここまで徹底して全社員禁煙にこだわるのか。
それには以下のような社長の考え方があるからである。
タバコを止めると『4つの無駄』が無くなる
『健康の無駄』が無くなる
私が知っている高所得者のほとんどの人は、『健康こそが最高の財産である』と考えている。そのため、タバコを吸わない人がほとんどである。ご存知の通り、タバコを吸うと、肺がん、心筋梗塞などの様々な疾病のリスクは高くなる。健康を損なって入院することにでもなれば、ビジネスチャンスを逃してしまい、大きな損失を被ることになるからである。
『お金の無駄』が無くなる
2018年10月にタバコの価格が改定された。セブンスター1箱の価格は『500円』。1日に2箱吸うとすると、タバコ代に1日1,000円使うことになる。それを50年間吸い続けると、1,000円✖︎365日✖︎50年間で1,825万円の出費(コスト)となる。
タバコは嗜好品と見なされているために、価格が上がり続け現在の1箱の価格は20年前の価格と比べて200%とほぼ倍増している。もちろん、今後も価格は高騰していくと考えられる。そのために、タバコの出費は先ほどの計算式以上になることは確実と言える。
『時間の無駄』が無くなる
『健康の無駄』や『お金の無駄』に至っては、痛い思いをするのは本人自身であるから、本人の覚悟が決まっているのであれば、仕方がないことでもある。しかし、『時間の無駄』に関しては、社員を預かり経営をしている立場から言うと見逃すことはできない。
昔からふタバコを吸いながら休憩、俗に言う『一服休憩』をする時間が、仮に1本=10分間だったとする。1日に20本吸うとしたら、200分(=3時間20分)も、生産性のないタバコを吸う時間を使っていることになる。しかもこの時間は勤務中の時間だからさらに問題は大きい。
タバコを吸う人に言わせると『仕事の効率を上げる気分転換』と言い訳をして、タバコ休憩をしているが、タバコを吸っている間にもタバコを吸わない人たちはきちんと業務に努めている。つまり、効率どうこうの前に、命の次に貴重とも言える時間、喫煙者は非喫煙者の時間を奪っていることを知る必要がある。
『人間関係の無駄』を無くす
大切な社員と少しでも長く一緒に仕事がしたい
上に色々な蘊蓄は書いてみたものの、
非喫煙をここまで徹底してこだわっている根底の理由はたったひとつである。
『何かのご縁で一緒に働くことになった大切な社員と、少しでも長く一緒に仕事がしたい!』
そのためには、いつも体が健康でいてもらわなければ一緒に仕事ができない。
健康を損ねる可能性が高いタバコはすぐにでも止める必要がある。
さらに、人の時間を奪ったり、人間関係も悪くなると人間は心の病気にかかる。
心の病気は体の健康よりも厄介で、治すためにはさらに大量の時間が必要になってくる。
心と体を常にベストの状態、健康でいることで、
1日24時間の大半を占める仕事を一緒に長く楽しむことができる。
喫煙者には追い風で、タバコを吸う人の肩身はどんどん狭くなっている。
いつか止めるのであれば、そのいつかはできるだけ早いほうがいい。
心と体の健康のためにも。