映画『search』から『知っているつもり』の恐ろしさを学ぶ

金村

44/52WEEKSが終了。先週の出張WEEKと海外視察のこともあり、体調が万全では無かった1週間。ルーティーンの朝ランが狂った体内時計を整えてくれ日常を取り戻した。

映画『search』

そんな中『search(サーチ)』という映画を観に行った。韓国系アメリカ人のある家庭で16歳の娘が失踪をする。その失踪をキッカケに父親が娘のPCにログインして、Instagram、Facebook、Twitterといった娘が登録をしているSNSにアクセスを試みる。だがそこには、いつも明るくて活発だったはずの娘とは別人の、父親は自分の娘のこと何も知らなかったことを知る。最終的には父親の執念がドンデン返しの結果を生むこととなる。

アナログコミュニケーションの重要性

 映画を観終わっって強く思ったことは、『アナログコミュニケーションの重要性』だ。
僕にも子供が二人いるが、今回と同じシチュエーションになったとしたら、娘のことをどれだけ知っているだろうか。いつもいる友達は?いつも立ち寄っているお店は?学校での生活は?知っているつもりで知らないことだらけだ。

コミュニケーションしている『つもり』になっていないか

決して娘と仲が悪いわけではない。むしろ、仲がいい親子だ。にも関わらず、何かお互いに会話をしているときは、目的があるときしか会話していないために、報告する必要もないような日常のアタリマエを共有することができていないことに気づいた。 
会社はどうだろうか。わが社にも若手社員がいるが、今、何を考えながら仕事をしていて、どんなプライベートを過ごしているのか。もちろん毎月の面談や1on1、飲みニックなどは実施しているものの、どこまで社長として知っているのだろうか。

 コミュニケーションに関する方針追加

人間心理学の中に『ザイオンス効果』というものがある。ザイオンス効果とは、同じ人は物に接する回数が増えるほど、その対象に対して好印象を持つようになる効果のこと。この効果から考えると、会話は内容よりも回数の方が重要だと言える。
このような心理効果もある以上は、まずは社員との『接触回数を増やす』ことにする。さらに、相手の時間軸で『聴く時間』を増やす。これを来期の方針に追加することにした。

見えない意識ではなく、目に見える仕組みを変える

出張などが多いこともあり、実際に本社に出勤できるのは多くて週に3日ほどだ。本社に行くことで社員との仕事の確認に多くの時間が費やされている。そこに雑談はなく、業務的な話になっている。しかも、その時間は全て社長の時間軸だ。
今の状況を変えるために仕組みを変える。朝・昼・夕の1日3回、強制的に接触回数が増える仕組み『ティータイム(仮)』を実施してみることにする。部下である社員の時間軸で雑談をする時間。一見無駄なように感じるかもしれないが、その成果は大きなものを生むと考えている。

良い本、良い映画に多く接する重要性

読書をしていると良書というものに出会う。映画を観ていると良い映画にも出会う。僕の中で良書や良い映画には定義がある。それは『すぐに何か行動が変えられる』『すぐに何か実践できる』ことがそこにあるかどうかである。
このように考えると今回の映画・searchは間違いなく良い映画だった。大切な人を悲しませることがないように、日頃からもっと愛(関心)を持って接する必要があると再確認されられた映画だった。子供を持つ親や社長たちには観て欲しい映画だ。

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