『リスクを軽減すること』で『新たな挑戦』は生まれる

36/52WEEKSが終了。

今週は台風や地震など全国で天災に見舞われた1週間となりました。それらがもたらした被害は各地域で甚大なものとなっていることをニュースなどの映像で知りました。1日でも早くもとの日常に戻ることをお祈りしています。

そんな中北海道から新規塾生の社長が訪問

そんな大変な状況の中、北海道からある社長が100年塾の申込みの意思決定をするために東京まで来てくれた。せっかく東京まで来て頂いたので、食事を一緒にすることになり、そこでその社長はこんな話をされていた。

A社長
他の社長は、ここまで行動しないことを知ってるんです。だから、行動しようっていつも思ってます。

この社長は、世代交代をしたばかりにも関わらず、リスクとリターンの関係を先代社長の後ろ姿から学んでいたのだろう。まだ、若い40代にも関わらず、行動量と実行力を強みに今後も成長していくだろう。

リスクをとらないことが最大のリスクとなる

経営には常にリスクが伴う。新しいことに挑戦したり、新しいシステムを導入する時にもリスクは伴う。そもそも、ゼロリスクというものは存在しないし、リスクのないところにはリターンはない。

もしゼロリスクがあるとしたら、それは『Do Nothing(何もしない)』という選択肢が考えられる。しかし、『Do Nothing』という『リスクを取らないリスク』であることに気づく必要がある。

時代の変化に取り残され、昔はよかった業績も価格競争に飲み込まれ、お客様は離れていき、社員まで離れていく。このような状態になるまで、リスクを取らなかった社長の意思決定が最大のリスクとなる。

リスクが怖く無くなる方法

では、どのようにすれば、リスクを上手くとることができるのだろうか。

それは『失敗するとどうなるか』を具体的に想定し、その際の対処法をしっかりと用意しておくことである。これが明らかになれば、上手くいかなかった時の損失を把握することができる。例えば、上手くいかなかった時の損失額が1,000万円で収まるのであれば、その意思決定が間違えていたとしても1,000万円の損失で収まる。

大概の社長は、見えないものが怖い、理解できないものが怖い、わからないものが怖い、想定していないことが目の前で起きることが怖い。さらに、挑戦することで今あるもの、目に見えるものを失うことが怖い。だから、失敗を具体的に想定しないと、失敗のリスクを大きく捉えすぎて躊躇するようになり、意思決定ができなくなり、結局、成功のチャンスを逃している。

大切なのは、失敗をただ恐れるのではなく、冷静な頭で失敗をシミュレーションして、具体的な図を描くことである。そこまでできれば、漠然たる恐怖の対象だったリスクの正体が見え、クールな判断ができるようになる。

失敗しても手にするものの方が多い

もし、上手く行かなかったとしても、損失だけで終わることは少ない。果敢に挑戦して得た知識や経験、人脈などからまた新たなビジネスチャンス(縁)がもたらされることもある。さらに、新しいことに挑戦したことで成長していることは間違いない。上手く行ったら成功を、上手く行かなくても成長を手にすることができる。

成功し続けている社長のリスクの考え方

成功し続けている会社は、新しい挑戦であるリスクを取り続けていることが大きな特徴と言える。それらの社長たちは、1,000万円の新しい挑戦をしなかったとしたら、利益を1,000万円多く申告したところで、税金で約500万円は無くなることを知っている。だから、新しい挑戦は未来投資・未来費用と考えることで節税にもなるために、常に新しい挑戦をし続けている。

リスクを取って未来に勝負できない社長の会社には未来はない。社長にチャレンジ精神がないと会社の成長は止まり、やがて衰退する。リスクを取ることで成長することができ、リスクを乗り越えることで成功が待っている。

小さな会社の未来は社長の勇気ある行動で99%決まる

このようにリスクを取れる社長たちが全国から経営塾に参加してくれている。その勇気ある行動ができる社長が、成功し続けるための経営の原理原則を身につけることで、会社の体質は高収益企業へと大きく変わりはじめ、時代の変化に飲み込まれることなく成長し続けることができている。

金村秀一公式メルマガ

『ブログには書けない本音トークをメルマガでお届けします!』

匿名でブログの感想を送信する

    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。