イライラ社長の原因は我の強さにある

世の中にはたくさんの病気が存在する。ガン、脳梗塞、うつ病etc。

今年の夏に、想定外の出来事で入院したこともあって、改めて健康の大切さを感じている。

21歳で社長となり、これまで運よく社長を続けてこられ、師から経営の原理原則を学び実践し続けてきたことで、それを教える仕事もさせてもらっている。そのようなこともあり、『経営』という複雑なモノをどのようにして最大化するか。どのように関わる人全てを幸せにできるかを常に考え、実践するのが私の仕事と言える。

思考的な病気が社長の行動を鈍化させる

このような仕事をさせてもらっていることもあり、全国各地の小さな会社の社長たちに会う機会が多い。会って感じることは、多くの経営者が病気にかかっているということ。ここでいう病気とは、上記でいうような身体的なものではなく、思考的な部分によるものが多い。

ダラレバ病。のにのに病。たらたら病etc。

これら思考的な病気の原因は、視野が狭く、社長の『我』が強いことから病気にかかっていることを気づいて欲しい。

思考的な病気にかかることで、脳はサボりはじめる。その結果、行動が鈍化する。鈍化レベルであればまだいいが、『行動しない』という意思決定を無意識にしている社長が多い。『我』が強い社長はそのことに気づいていない。

『おかげさまで』と暮らすこと

上所重助氏の『おかげさま』に言葉がある。

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夏が来ると『冬がいい』と言う。
冬がくると『夏がいい』と言う。
太ると『痩せたい』と言い、
痩せると『太りたい』と言う。

忙しいと『暇になりたい』と言い、暇になると『忙しいほうがいい』と言う。
自分に都合がいい人は『善い人だ』と言い、自分に都合が悪くなると『悪い人だ』と言う。

借りた傘も雨が上がれば邪魔になる。
金を持てば古びた女房が邪魔になる。
所帯を持てば親さえも邪魔になる。

衣食住は昔に比べれば天国だが、
上を見て不平不満の明け暮れ、
隣を見て愚痴ばかり。

どうして自分を見つめないのか、
静かに考えてみるがよい。
一体自分とは何なのか。

親のおかげ、先生のおかげ、
世間様のおかげの固まりが
自分ではないか。

つまらぬ自我妄執を捨てて、
得手勝手を慎んだら、
世の中はきっと明るくなるだろう。

『俺が』『俺が』を捨てて
『おかげさまで』『おかげさまで』
と暮らしたい。

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『転源自在』が上昇スパイラルを生む

私が幸せなことは、経営塾に参加している社長は、『転源自在』の考え方で経営にあたっていることだ。

『転源自在』(起こっていることの原因は、全て自分に在る)の考えのもと行動することで、イライラすることがなくなる。自分に原因があると考え、自分自身の行動でその原因を解決することで、ことを解決することができることを知っている。結果、社長がより積極的な行動を取るようになるからだ。

『転源他在』は停滞スパイラルを生む

『転源自在』の反対語に『転源他在』という言葉がある。『自分に起こっていることの原因(源泉)は、自分以外(他)に在る』というもの。この考えでいる限り、他人の思考も行動もコントロールできないため、イライラもするし、ストレスも溜まる。結果、会社の象徴である社長が、表情も芳しくなくなり、最終的に、体調も崩しがちになる。典型的な負のスパイラルだ。

社長という立場だからこそ『我』が強くなっていることに気づきにくい。そのことに気づき、『転源自在』の精神にモノの見方が変わることで、思考も前向きになり積極的な行動に変わる。その結果、思考的な病気にかかることもなくなる。

思考的な病気にかからないために

世の中の社長の『能力』に大差はない。大きな差があるのは『考え方』であり『行動力』だ。

行動力を落とさないためにも、社長の心は常に整え正のスパイラルであって欲しい。そのためにも、自らの『我』の強さに気づき『転源自在』で考えることで、思考的な病気にかかることもなく経営を続けることができる。

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。