相川秀希さんの『目のつけどころものの考え方』を読み終えたのでご紹介。
魚を与えず、釣り方を教える。
起こったことをどんどん活用してプラスに変えていく。
「ないものねだり」とい言葉がありますが、
「こうだったらいいのに」と淡い期待を抱いているよりは、
実際に目の前にあるものを使って、
自ら望む未来を作り出していく方がはるかに現実的である。”
と言われたことがある。
私自身、経営塾でも子育てでも人を育てる時に大切にしていることは
「魚を与えず、釣り方を教える」ことである。
最終的には自分の意思決定で人生を生きていくことになる。
その時にその人が困らないようにするのが私の役目。
これからも前向きに未来を創造できる人づくりに専念する。
今の常識は未来の非常識。
世界のエリートは他人の目など大して気にしていません。
そして、他の誰でもない「自分自身の人生」を
切り開こうという意識が常にある。”
確かに、日本人は誰かに評価してもらうことに
価値を置いている人が多い。
そして、評価されないことをすごく怖がっている。
日本人の特徴を表す言葉として
「日本人は”みんな”という言葉に弱い」と聞いたことがある。
島国のせいか、みんなと同じことをすることが正しく、
安定することだと信じている。
そのため、人生自体にも答え合せをしているように感じる。
そもそも、人生には決まった答えはない。
だから、答えにたどり着くというより、
自分自身で答えを見つける必要がある。
この本の中にアメリカ・デューク大学の
キャシー・デビッドソン教授が2011年に語ったことによれば、
「2011年度に小学生に入学した子供の65%は、
今は存在していない職業に就くだろう」と書かれている。
もはや、今の常識は未来の非常識。
今の常識にとらわれた人の評価を気にしている時間はない。
感じるままに余計なことは考えずにすぐに行動する。
「Compass over Maps(地図よりもコンパスを持て)」
というものがあります。
複雑でスピードの早い世界では、
すぐに書き換わってしまう地図を持つより、
優れたコンパスを持つことが大切である。”
私はできるだけ最新のデバイスを使うようにしている。
最新のツールを使うことで今後どのように未来が変わるかを創造するためだ。
人口の減少をカバーするために生産性の向上は欠かせなくなる。
しかし、今でも十分に労働時間が長い日本人にとって、
生産性を上げ、労働時間を現象させるためには
AIをはじめとしたデジタルツールをフル活用していくしかない。
このような先が想像できない時代では、
考える時間は無意味になってくる。
なぜなら、これから先体験したことがない時代が来るのに、
過去の体験をベースに考えてみても最善の答えが出ることはない。
だからこそ、
感じるままに余計なことは考えずにすぐに行動することだ。
見極めていたら先を越されるだけだ。
100の知識より1つの行動。
私は年間を通じて100以上講演をさせて頂いている。
いつでもライブ感を大切に全力で務めさせてもらっている。
参加してもらった人に一人でも多く実践してもらうためだ。
しかし、残念なことにほとんどの人はそれを実践することはない。
勉強したことを実践する人の割合は2〜4%。
100人聞いてくれたとするとたったの2〜4人だ。
この数字を考えるたびに、
人生とはそんなに甘くはないが、
それほど厳しくもないことを痛感する。
今は情報化時代があり「知る」ことに価値が置かれてしまっている。
大切なことは「知る」ではなく「識る」ことである。
まとめ
アタリマエがアタリマエでなくなる時代が来ている。
今、20歳の人の平均寿命は100歳を越えると
「ライフ・シフト」という書籍にも書かれている。
このような時代は考えても無駄な時代と言える。
感じたこと、正しいと思うことをすぐに行動することで
自ずと結果がわかる。
これを繰り返していくことだけが真実にたどり着くことができる。
でも、これを続けていくとどこにたどり着くかがわからない。
行き当たりばったりの人生になってしまう。
こんな時代だからこそ、未来のゴールを自分で決めておく必要がある。
そのゴールから逆算して『今何をすべきか』と
潜在意識に働きかけながら生きることで、
不思議だがそのために必要なことがもたらされる。
自分の未来を創造する時代とも言える。
(相川秀希著・キノブックス)