社長の決定で未来は決まる

他の会社の3倍の生産性があるウィルウェイが、日頃から徹底している『5つの強い会社文化』をご紹介します。

【1】環境整備を徹底する

ウィルウェイでは毎日15分間の環境整備をはじめ、ツキイチ改善などの取り組みを全社員で続けることで、仕事をやりやすくする環境を整えて備えています。以下の5つを徹底することで強い会社の文化をつくり、他社との差別化をしていくという戦略です。

・整理(捨てること)
・整頓(揃えること)
・清潔(維持すること)
・躾(体で表すこと・礼儀)
・作法(ルールを守ること・規律)

上記の5つは誰にでもできることです。できない人はいません。しかし、小さな会社で働く社会人の多くは、この誰にでもできることがなかなか徹底できていません。

今は、モノ余りの時代で、さらに、情報化社会です。お客様は同じ商品・サービスはどこの会社からでも購入することができます。

このような時代で大切になってくるものが「第一印象」です。人は最初の5秒で初めてあった人の印象を決めてしまいます。最初の印象が悪かったがために、仕事に結びつかないということは多々起こっています。このお客様からの「第一印象」を徹底するだけで、結果は大きく変わります。

【2】価値観の共有を徹底する

ウィルウェイでは毎週月曜日に全社員が参加するベクトル勉強会が開催されています。経営計画書と仕事ができる人の心得の2冊を教科書として14年間ずっと使い続けています。「価値観を合わせることは神の技」と言った心理学者がいるほど、人の考え方は十人十色、なかなか合わせることは難しいと言われています。

物の見方や考え方の価値観とは、そもそも脳でしていることです。もちろん脳を直接見ることも刺激を与えることもできません。人は脳で考えたことの一部が言葉となって口から発せられます。ですから、言葉を合わせることで脳で考えていることの価値観を合わせることは可能なのです。

価値観を合わせるときに「真似る」ことの大切さを伝えています。今の時代はオリジナルなど存在しない時代です。全てのものが過去の何かを真似して、さらにはそれらをくっつけたりして形を変えているだけなのです。着ている洋服も、使っている文房具も、パソコンも実は誰かが作った、また、誰かが使っていることを「真似」しているだけなのです。

それにもかかわらず、オリジナルにこだわったり、個性が大切と言って、真似をしない人がたくさんいます。そもそも個性と真似る(型)は相対する関係では無いのです。個性とは真似る(型)の上で初めて咲くものなのです。それにも関わらず、真似ることを避け,上手くいっている型を受け入れない人がたくさんいます。型がない個性を”カタナシ”と言います。

ですから、ウィルウェイでは真似ることを徹底的に推奨しています。それは仕事のやり方だけに留まらず、モノの見方や考え方に至るまで、物心ともに豊かになってもらうための社員教育として、ずっと続けています。そして、これからも会社が無くなっても続けていきます。

【3】MCTの活用を徹底する

仕事には経験があること(既知)経験がないこと(未知)の2つがあります。未知の仕事は、最初は誰でも上手くいきません。しかし、その社員にとっては未知なことでも、他の社員にとっては既知なことであることは多くあります。というより、あなたが社長でもない限り、仕事の全ては誰かにとって既知の仕事と言っても過言ではありません。

このように考えると、自分が経験したことがない仕事をするときには、これまで経験したことがある人から学ぶ(真似る)ことで、一定の高い成果をあげることができます。

このことを「巨人の肩に乗る」と言い、先人たちの知恵や経験を最大限に活かすという意味があります。仕事は「巨人の肩に乗る」ことで、確実に早く、大きく、成果をあげることができます。そして、会社経営では、これまで会社を支えてくれた板先人たちの知恵や経験が集約されているものがMCTなのです。

MCTとは、マニュアル(M)、チェックリスト(C)、テンプレート(T)の頭文字からできています。

マニュアルには、仕事のやり方や準備するものなどが詳細に書かれています。マニュアルを軽視する人が多くいますが、マニュアルこそこれまで会社を支えてきてくれた先人たちの経験や知恵が集約されている貴重な会社の財産です。

この型を使わない人に、個性の花は咲くことはありません。先人たちと同じ失敗を繰り返し、ムダな時間と労力をムダにし、結果として本来必要ではない、時間をかけることになり、生産性の低い長時間労働に突入するのです。

チェックリストには、滞りなく業務を遂行するために、ミスが生じないようにするための項目が書かれています。

人間は忘れる動物です。マニュアルに書かれていることができるようになった人でも、ミスが起こらないとは限りません。誰にでもできることを誰にもできない(ミスをしない)レベルで仕事をするために、チェックリストは非常に有効です。

最後のテンプレートには、仕事で使う文章やデータの雛形などが書かれています。

仕事の90%は昨年と同じことを繰り返しています。ということは、昨年使った文章やデータなどを緩やかにバージョンアップし続けて、テンプレートとして次に活用することで、新たに文章を考えたり、データを作ったりする時間が無くなります。

小さな会社では、このMCTがそもそも会社に存在していないことが多くあります。そのために活用したくてもできません。まずは社長がMCTの強化と徹底を決定することで、年々仕事の速度は早まり、さらに質も向上していきます。

「型が大切。個性は型の上に咲く。型のない個性は”カタナシ”と呼ぶ」

これは先ほども書かせてもらいました。強い会社には、たくさんの「成功をもたらす型」が存在しています。成功し続ける会社になるためにも、ぜひMCTを徹底することを強く勧めます。

【4】小さな改善を徹底する

社長は社外で勉強したことや仕入れた情報を即社内で実践したくなります。しかし、最初から大きな改革を社内に導入すると上手くいきません。最初から大きな成果を上げようとすると社員はついてこれません。

会社を大きく変えるコツがあります。それは、小さなことを数多く変えることです。ですから、大切なことは今できる小さな改善・改革をいくつも積み重ねていくことです。そして成果は急がずに、取り組みのスピードを上げることが重要です。

・クラウドカメラで業務を見える化

経営塾を主宰している関係上、私をはじめ、講師を務める幹部社員の出張の回数が増えます。社長と幹部社員が会社の席を外す時間が増えると、もちろん部下の社員たちの脇が甘くなります。そして、お客様ファースト(お客様第一主義)が、これだけ社員教育をしているウィルウェイでも薄れる可能性があります。その抑止力的な意味でクラウドカメラを導入しています。

しかし、上記の抑止力的な意味合いは20%程度にすぎません。本来の目的は、少ない社員数で互いの業務改善を客観的にしていくために設置しています。

カメラで撮影した動画は出張先から確認することはもちろん、録画・再生できるので仕事の進め方を中心とした業務改善の材料として使用します。その動画を題材に、このような時はどのような動き方、働き方をすることが望ましいのかを、上司と一緒に話し合い時間を取り改善しています。

このようにクラウドカメラはひと昔のように、防犯上の「監視的役割」から、管理者の代わりとなって人や業務の「観察的役割」へと用途が変化していっています。

初期導入費も想像以上に安く、小さな会社でも導入できるほどになっています。このようなシステムは、成果が出るから導入するのではなく、導入してからどのように成果に結びつけていくかを、実際に使いながら考えることが正しい経営の方法です。

・スタンディングデスクで業務のスピードアップ

ウィルウェイには、そもそも社長室はもちろん、社長の机もありません。そして、現在では社長の椅子もなくなりました。もともと出張やお客様との打合せなどで外出することが多いので、私が1日社内にいることはほとんどありません。月間で1〜2日程度です。ですから、もともと椅子がなくても全く問題はありません。

実際、出勤してからずっと立ちっぱなしで仕事をすると疲れます。そして、疲れるから早く帰ろうとします。早く帰ろうとするから、仕事を早く終わらせようとします。結果として、仕事がスピードアップします。

机と椅子があると、各種資料の作成や見積り作成、書類作成などをダラダラやります。ダラダラやるのが普通の社員です。でも、椅子がないことで、早く帰りたいから、早く終わらせる。結果として、作業効率が上がり生産性にも影響してきます。

椅子の処分を決めた時に「腰痛で」など体の不調を訴えてくる社員がよくいます。でも、実は腰痛の人であればなおさら立って仕事をした方が体に優しいのです。

立っている時に椎間板にかかる負担を100%とすると、座って背筋を伸ばした姿勢では140%、座って前かがみになると185%の負担がかかり、腰痛の原因になると言われている。このように実は、座って仕事をした方が楽ではないことがわかるだろう。

さらに、座りっぱなしで仕事を続けることで、疲労は蓄積していきます。

厚生労働省の調べによると、オフィスワーカーの約7割が目や首、肩、腰などの身体的疲労を抱えていることが明らかになっています。また柔道整復師によると腰痛や肩凝りがあると、仕事に対するモチベーションや集中力が下がり、生産性が3〜4割低下するという調査結果もあります。腰痛の原因となる椎間板にかかる負担は、立ち姿勢よりも座り姿勢の方が明らかに大きくなります。楽だと思って座ってはいるものの、実は体に負担をかけているのです。

【5】働き方改革を徹底する

社員数が少ないウィルウェイでも働き方改革を実践しています。これまでは社員が辞めても次の人がいる時代でした。しかし、これからは社員が辞めたら次はいない時代に変化しています。現在の人手不足を解消するためには、人が辞めないような環境を整えることと、業務改善を繰り返して生産性を高めることです。

ウィルウェイでも率先して働き方改革を導入しています。飲食業界には珍しい10時間労働、完全週休2日制、有給消化率100%、社員旅行は海外など、数多くの働き方改革を行なっています。この話をすると「よく会社回りますね」と言われることがありますが、回るのではなく、回しているというのが本音です。

役職が3グループ(課長職)以上の社員には月に2日間、会社に出勤せずに自分の好きな場所で仕事をする「どこでもオフィス」制度も導入しています。

1・2グループの時に環境整備や価値観を合わせることを徹底することで、なんのために働くのか、どのようにすることで生産性は高くなるのかを習得させます。クラウドカメラで仕事の取り組む姿勢を観察するのも、この「どこでもオフィス」で大きな成果をあげてもらうためでもあります。

会社は社員の生産性を上げるための環境を整える義務があります。そして、社員は生産性が高い仕事のやり方を実践して、成果を出す義務があります。どちらか一方では、生産性が高い状態を維持し続けることは難しくなります。あくまでこの2つが噛み合い、サイクルが回り続けることで、生産性の高い経営を続けることができるのです。

小さな会社ではこれから先もまだまだ採用難が続きます。採用が難しい時代には、社員の離職を減らす必要があります。そのためには、時代に合わせて若い人たちのトレンドに合わせて会社の環境を変化させることです。

ライバル会社よりも先に残業のない魅力ある会社にする。人財は会社の大切な財産です。これからの時代は社員を大切にしない会社には未来はありません。これからの時代は人を大切にする会社が生き残るのです。

ですから、多少のムリは社内で生じるものの、ライバル会社よりも早く働き方改革を社長が決定し、社員が実行することで、人財の採用活動を中心にアドバンテージを持ちながら会社経営を進めていくことができます。

これから先の5年間は、お客様を確保することよりも、人財の確保が優先させる時代と言って間違いはありません。

この記事を書いた人

金村 秀一

金村 秀一

100年塾塾長・社長コンサルタント

社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するためにの成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。

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