”社長がひとりで頑張る”ワンマン経営から
”社員が自然と動き出す”サイクル経営へ
『100年塾』塾長の金村秀一です。
矢印がどちら向きかで
仕事も人生も決まる。
わが社では、環境整備点検が
毎月1回、年間12回行われます。
指定された日に私が全店舗をまわって、
20から25項目の点検項目を
チェックしていきます。
この環境整備点検にも
いろいろな目的と意味がありますが、
やはり先月よりも
仕事をしやすくする環境を整えることで、
環境はゆっくりと大きく変わっていきます。
先月には◯が付いていた項目が、
今月には×が付くこともあります。
その度に店舗責任者たちは、
自らのチェックの甘さと
モノを整えることの難しさを
知ることになります。
このように、
ある基準や項目や数字を使って
定点観測をできる環境を整えて、
過去の自分と相対評価をさせるのです。
日常業務で忙しい社員の時間を止めてあげて、
本人に過去の自分と今の自分を
客観的に評価させます。
そして、どうするべきかを
本人の言葉で話をしてもらいます。
例外もいますが、
基本的に仕事ができない社員は、
できない理由を自分以外の責任にする
『言い訳の天才』です。
これに社長が付き合っていると、
時間が足りなくなります。
定点観測で相対評価をする環境を組織に持つと
『以前の自分の方が優れていました』
とは言えないし、言いたくないものです。
そして、
自分の身に起こっていること
全ての源泉は自分にあるという
『転源自在』
の考え方をすりこむことです。
ちなみに『転源他在』とは、
自分の身に起こっていることの
全ての源泉は他にあると考えています。
『転源自在』の考えを持つことで、
うまくいかなかった時や
問題が発生した時に、
『どうしたらいいか?』
『どうするべきか?』
という発想をすることが
できるようになります。
『転源自在』は
全ての矢印が自分向きの状態。
『転源他在』は
全ての矢印が外向きの状態。
定点観測による相対評価で、
逃げ道をなくしてあげます。
これも社員を育てるために、
社長が整えてあげるべき環境のひとつです。
『環境』と『定点観測』で
転源他在を転源自在にさせる。
★☆★今日の仕事ができる人の心得★☆★
【 原因 】
業績不振の原因は必ず内部にある。
外部要因はきっかけにすぎない。