金村
これから100年塾の第2講で3大方針を固めます。ほとんどの会社は、経営計画を持たずに行き当たりばったりの経営を続けます。一方、ほんのひとにぎりの会社は、塾考してあらかじめ想定できる全てを整えています。その2種類の会社の差にあるものとは。
画像出典:レッドクリフ
アタリマエのことしか起こらない
世の中はアタリマエの事しか起こりません。
正しい勝負を選んでいる方が勝利します。
常に準備をしている方が勝利します。
始め方に工夫をする方が勝利します。
味方をしてくれる人が多い方が勝利します。
優れた軍師がいる方が勝利します。
世の中は意外にアタリマエの事しか起こりません。
敗北しないためには、幸運に頼らない体制を事前につくりあげることです。
勝負をする前から、結果は決まっている
あらかじめ勝利をする体制を整えてから戦うものが勝利を収め、
戦いを始めてから慌てて勝利をつかもうとするものは敗北に追いやられます。
勝負は、負ける側が考えるずっと前から始まっているのです。
負ける側が、必要性に気づいた頃には、勝ち組はすべての準備を終えています。
これで勝負を始めたら、後者が勝つのは当たり前なのです。
3倍早く準備を整えた方が、奇跡や幸運に頼ることなく勝利できるのです。
困っている人ほど、奇跡や過激なことを信じる
平常時であれば、相手にしなような怪しい話も、困っていると信じてしまいます。
日々の生活に困るようでは、才能も発揮できず品性も落ちます。
一発逆転を狙うしかない焦りがある時点で、正常な判断力が失われています。
逆に、勝利の条件を積み重ねてきた側は、戦いを前に冷静な判断ができます。
余裕があるほど、荒唐無稽な話に騙されず、正しく判断できるのです。
だからこそ、経営が上手くいっている時に、次の手を確実に着実に打つことが不可欠なのです。
『頑張る』段階でその戦略は
100年塾で経営計画を立てるときに、『頑張ります』という言葉は禁句です。
なぜなら、頑張るという努力の汗が必要な段階で、2つのことを間違えているからです。
問題が起こらないように準備すべき
1つ目は、そもそも最初から問題が起きないようにすべきだからです。
仕事で問題があるから、対応で奮闘する必要があるのです。
段取りが下手だから、慌ただしい状態に陥るのです。
問題を起こさないことを徹底すれば、汗もかかずに涼しい顔でいられるのです。
始める前に大差をつけておくべき
2つ目は、始まる前に大差をつけておくべきだからです。
どんな競技であれ、オリンピック選手と小学生が競い合えば、あっけなくオリンピック選手が勝ってしまいます。
実力にあまりの大差があるからです。
営業努力なしで売れるのは、製造段階で圧倒的な魅力をつけたからです。
戦う前から大差を準備したのですから、あっさり勝つのも当然なのです。
勝ち易きに勝つ。下位企業からシェアを奪う。売上を奪う。
これを続けてシェアを伸ばし、売上を伸ばし、成長路線を描くことです。
弱いものいじめは、潰れない会社を創るためのビジネス戦略の立派な定石のひとつです。