事業が一度不振になって、事業再生計画を立てて、事業を再構築するというのは、地道な作業です。
資金繰りについての相談も含めてですが、社長の心が折れそうな気持ちになることは珍しくありません。
『もうだめかもしれません』
なんて言葉が出ることもあります。
しかし、やりくりを社長と2人で話し合いながら考えてみると、なんとかなるものなのです。
心に余裕がないと視野が狭くなります。
苦しい時を何回か乗り越えて、再生が上手く生きはじめると、なんとなく運が上向いてくる気がします。
確かに、時には、辛い仕事をしなければなりません。
場合によっては人員削減も、進めなければなりません。
大企業と違い中小企業は、社員一人一人の生活状況まで知っています。
退職を促すには忍びない事情を抱えている社員さんもいます。
経営者の心労。
それを発散する方法をうまく見つけることが大事です。
仕事が順調な時はストレスなんて、考えもしないでしょうが、
経営が厳しくなると資金繰りのほか、もし倒産したらどうなるのかなどの、
悲観的な考えも頭をもたげてきてしまうのは、仕方のないことです。
『現実の恐怖は、心に描くほど怖くはない』(シェークスピア)
頭の中で考えた心配の多くは、心配で終わることが意外と多いのです。
私も同じ経営者として、漠然とした不安を覚えることがあります。
100年塾の塾生と粘り強く辛抱強く、足元と未来を見つめ一緒に頑張ります。
一緒に走っているだけで、社長の安心感は格段に変わっていきます。
再生という辛い状態に面した社長は、ぜひ相談できるパートナーを見つけて欲しいと切に思います。
再生とは『今までダメだったものをよくする』ことであり、それにはかなりの痛みを伴います。
何度もお伝えしてきた通り、大切なのは『執念』や『絶対に乗り切る』という諦めない強い想いです。
達人のようなことができなくとも、『必ず再生する』『執念』『折れない心』があれば、
しっかりと利益の出る会社になれるのです。
心を折れさせない、良き相談相手を見つける。