可処分時間を増やすビジネス戦略 – これからの企業成長のカギ

金村
新しいビジネスを考えるときに、「お客様の可処分時間に貢献する」という考え方があります。

「可処分時間」に貢献するという考え方

今、企業競争において「北風より太陽が勝つ」という新しい時代が到来しています。これからのビジネスの鍵は、消費者の「可処分時間」にどれだけ貢献できるかにかかっています。

「可処分時間」とは、仕事や家事、睡眠などの必要な時間を除いた、個人が自由に使える時間のことです。かつての日本では、可処分時間はほとんど存在しませんでした。朝から晩まで働き、家族を養い、寝るだけの日々。戦後の高度経済成長を経て、ようやく日本人の可処分時間は増え、今では働き方改革も後押しして、消費者は自由に使える時間がより多くなっています。

この自由時間を巡る市場は今、非常に重要視されています。人口減少という厳しい現実がある中で、企業は限られた市場で競争し、いかに人々の「可処分時間」を取り込むかに注力しています。例えば、ショッピング、ドライブ、映像配信、SNSビジネス、旅行・レジャー関連サービス、スポーツジムなど、あらゆる分野で消費者の時間を奪い合っています。

ですが、これからは「奪い合い」の時代ではなく、いかにしてお客様の可処分時間を増やすビジネスを見つけ、展開できるかが鍵を握ります。

太陽型ビジネスの本質

ここで思い出してほしいのが、イソップ寓話「北風と太陽」です。強い風で旅人の服を無理やり脱がせようとする北風に対し、太陽は暖かな日差しを注ぎ、旅人が自ら進んで服を脱ぐという物語です。強引に消費者の行動を変えさせることは難しく、むしろ反発を招きかねません。それに対し、太陽のように自然に消費者がそのサービスを選びたくなるようなアプローチが、これからの時代には必要です。

無理に他社の顧客を奪い取るのではなく、むしろ消費者が自ら望んでこちらのサービスを利用するように仕向ける。これが「太陽型ビジネス」の本質です。今後、消費者はより一層、自分の自由な時間を大切にし、その時間を豊かにするサービスに価値を見出すでしょう。私たちが目指すべきは、可処分時間を奪うのではなく、増やし、より有意義な時間を提供するビジネスです。

もちろん、時には競争に勝つために他社と差別化し、顧客を引き寄せる戦略が必要になることもあります。しかし、無謀な価格競争に身を投じるのではなく、消費者が自然とこちらに寄ってくるような魅力的なサービスを提供することが、長期的な成功につながるのです。これからの時代、北風型の強引な手法は持続性がなく、いずれ企業自身が疲弊してしまうでしょう。

まとめ

これからのビジネスは、北風のように強引な手法で顧客を奪うのではなく、太陽のように自然に消費者に選ばれる存在を目指すべきです。当社も、この「太陽型ビジネス」を志向し、多くの人に選ばれる存在でありたいと考えています。今後も消費者の可処分時間を増やし、彼らの生活を豊かにするサービスを提供していくことを目指します。


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