「増し分売上・増し分利益」で中小企業の収益力を劇的に向上させる方法

金村
「増し分売上・増し分利益」をご存知ですか?この経営戦略は、特に現在の変動的な経済環境下で、中小企業の収益性を大幅に向上させる可能性を秘めています。このブログでは、「増し分売上・増し分利益」をわかりやすく解説していきます。

「増し分売上・増し分利益」とは何か?

「増し分売上・増し分利益」とは、既存の経営資源(人員、設備など)を最大限活用して追加の売上と利益を生み出す戦略です。つまり、固定費をほとんど増やすことなく、売上と利益を伸ばす方法です。

なぜ今、この概念が重要なのか?

2024年の経済環境は、依然として不確実性が高く、多くの中小企業が効率的な経営を求められています。「増し分売上・増し分利益」の考え方は、限られたリソースで最大の成果を上げるための鍵となります。

具体例で理解する「増し分売上・増し分利益」

以下の例を通じて、この概念の威力を見てみましょう。

【 既存商品A 】
売 上: 100万円
仕 入: 40万円
粗 利: 60万円
人件費: 35万円
経 費: 15万円
利 益: 10万円

この状況で、新たにセール商品Bを導入した場合を考えてみます。

【 セール商品B 】
売 上: 50万円
仕 入: 30万円(原価率60%)
粗 利: 20万円
人件費: 0万円(既存スタッフで対応)
経 費: 2万円(追加広告費など)
利 益: 18万円

セール商品Bだけを見ると、原価率は高くなっていますが、人件費が発生せず、経費も最小限に抑えられているため、18万円の利益が出ています。

【 合計結果 】
既存商品A利益 : 10万円
セール商品B利益: 18万円
総利益: 28万円

結果として、総利益が既存商品Aのみの場合と比べて2.8倍に増加しています。これが「増し分売上・増し分利益」の力です。

2024年におけるこの戦略の活用法

デジタル化の活用:
オンライン販売やデジタルマーケティングを活用することで、物理的な店舗や人員を増やすことなく、新たな顧客層にアプローチできます。

多角化と季節変動への対応:
主力商品の閑散期に、補完的な商品やサービスを提供することで、年間を通じて安定した収益を確保できます。

サブスクリプションモデルの導入:
既存の商品やサービスにサブスクリプション要素を加えることで、安定した収益源を確保しつつ、顧客との長期的な関係を構築できます。

実践のためのアドバイス

中小企業で「増し分売上・増し分利益」を実践するためには、下記の視点が欠かせません。

▷ 常に固定費と変動費を意識し、新規事業や商品導入の際は「増し分」の視点で検討する
▷ 既存のリソースで対応可能な新規事業や商品を優先的に検討する
▷ 顧客ニーズの変化に敏感になり、適切なタイミングで新商品やサービスを導入する
▷ デジタルツールを活用し、効率的な業務運営と顧客管理を行う

結論:知識は力なり

「社長の無知は犯罪です」という表現は強すぎるかもしれませんが、経営者が最新の経営戦略を理解し、実践することの重要性は否定できません。「増し分売上・増し分利益」の考え方を理解し、自社の経営に適用することで、厳しい経済環境下でも持続的な成長を実現でき、新たな成長の機会を見出すことができるでしょう。

最後に、この概念は単なる理論ではありません。実践こそが重要です。自社の経営資源を見直し、どのような「増し分」の機会があるか、今日から考え始めてみてはいかがでしょうか。


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