日本代表 vs オールブラックス・ワールドカップ前哨戦・弱者の戦略【ラグビー】

日本代表 vs オールブラックス戦 試合結果

11月3日に味の素スタジアムにて世界ランキング11位の日本代表が、ラグビーワールドカップ最多3度の優勝を誇る世界最強軍団『オールブラックス』と対戦。31-69と敗れ金星は奪えなかったものの、日本代表は多くの見せ場をつくってくれた。

これでオールブラックス戦は過去6戦全敗となった。しかし、過去5戦では合計4トライしか奪えていなかった日本代表だが、この試合だけで5トライ、31得点は過去最多を記録した。

日本代表 vs オールブラックス戦 ハイライト【動画】

オールブラックス 王者の貫禄

日本代表選手がコメントで『オールブラックスがやってくることはシンプルだが、その精度が高い。ゲーム内でやりたいことをやらせてもらえなかった』と話をしている。

実際のゲームを見ていても、オールブラックスのうまさと速さとタフさは際立っていた。王者でい続けるために、何度も何度も積み上げれきた戦術が選手の体を自然と動かし、チームとしての完成度の高さに加えて、若手の選手などの個の能力も加わり、王者の貫禄を感じた。

『一流のプレーは人を魅了する』

サッカー、アメフトファンの私がラグビーに魅了されたのは、2003年のワールドカップ。イングランド代表のジョニー・ウィルキンソンが活躍をし、初優勝をした大会だ。彼のプレーを見ることでラグビーの自由なプレイスタイルや選手たちの紳士的な部分など一気にラグビーに興味を持つようになった。

▲2003年ラグビーW杯決勝。イングランド vs オーストラリア(前回優勝国)。動画のプレーがラストプレートなり延長戦の激闘の末に20-17でイングランドが念願の初優勝をした。イングランド(白)の背番号10番の選手がジョニー・ウィルキンソンが。

相手チームからの日本代表の評価

ニュージーランド代表のスティーブ・ハンセンヘッドコーチは、『日本は現在、自分たちに合うラグビーを構築しているところだと思うが、良いトライをいくつか決めていたし、FWプレー、特にスクラムはすごく良いと思った』と試合後に話をしている。

またオールブラックスゲームキャプテンも、『どの選手も良かったし、速かった。アタックも素晴らしかったし、スピードを感じた。特にWTBの福岡選手が速かった印象がある』と日本代表を高く評価した。

日本代表 未来に繋がる価値ある敗戦

日本代表のジョセフヘッドコーチは、『オールブラックスはこういうハイレベルな試合を毎回できる。一瞬でも相手がミスをすれば、そこから得点に結びつける力がある。結果は非常に残念ですが、オールブラックスから5トライ取れたことは日本代表の成長の証。前回の世界選抜戦での課題もしっかりと克服でき、実践できたことを誇りに思う』と話した。

『負けて強くなる』

ラグビーもビジネスも、負けや失敗から学ぶことが多い。そこから何を学び、どのような対策をし、実践するかで、単なる敗戦ではなく価値ある敗戦に変えることができる。

日本代表 弱者の戦略

オールブラックスの絶対王者に対して、日本代表はもちろん弱者だ。しかし、弱者だかと言って何もできないわけではない。相手チームを徹底的に分析をし、相手の長所を消しに行く。そして、弱い部分があればそこを一点突破で突きにいく。さらに自分たちチームの強みを最大限に活かせる戦術を組み、15人全員で一丸となってアタックする。事前の準備と計画が弱者には欠かせない。

2015年W杯のあの感動を再び

テンポの良いパス回し、ラックからのプレー、押し負けしないスクラムなど、随所に『日本、負けてないじゃん!』と思わせるプレーがあり胸を熱くさせられた。

トライのシーンで言えば、上記動画の4分29秒からはじまる、福岡選手がハンドオフをしながら前に進んで、パスを受けた選手がトライをするシーン。相手の選手が早いと認めただけのことはある突進力だ。

日本代表はおよそ10ヵ月後に控えたラグビーワールドカップに向けて、チームをさらに強化し、まだまだ成長を遂げなければならなない。

動画からもわかる日本代表を応援する観衆の歓喜と響めき。きっと会場の味の素スタジアムはラグビーファンにはたまらない雰囲気になっていたに違いない。今回の試合を見ていて、ワグビーワールドカップ日本開催を生で見てみたいと素直に思った。一生に一度になるだろう日本開催をぜひ体験してみたい。

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。