銀行訪問の正しいやり方【1】

銀行訪問はいつ訪問するべきか。銀行は一般的に月初、月末、5・10日が忙しい。忙しいときに尋ねても相手にして貰えないので、その時期は訪問を避け、銀行担当者が比較的時間の余裕があると言われている16日から19日の間に事前にアポを取って訪問している。

銀行が閉まるのは午後3時。閉店間際は銀行は忙しくなる。況してや、支払手形が落ちない会社があると、行員は殺気立ち、さながら戦場の様相になる。そんな時に、社長の相手をしている余裕はありません。

では、何時に訪問するのか。

午前中はそれほど慌ただしくないので、銀行も時間を作りやすい。そのため、銀行訪問は毎回、午前中に訪問している。1行目の訪問は、開店時間の午前9時。シャッターが上がった時に、目の前に支店長が立っている位置で待つように心がけている。ここまで徹底することで真っ先に社長が支店長の目に留まり挨拶もできる。

会社の規模が小さい場合は、支店長が対応しないことが多いため、これであれば自然な形で挨拶もできる。支店長の立ち位置がわからないときは、事前に社員を銀行に向かわせて、調べて行うほど徹底している。1行目の訪問は、開店してからでは意味がない。シャッターが上がる前から待っていることが大切。

銀行訪問は、伺う日時をあらかじめ伝えておくが、必ずしも支店長がいるとは限らない。その時は、副支店長でも担当者だけでも構わない。目的は定期報告。支店長に会えないからといって訪問を取りやめることはない。面白いことに支店長の中には、『お金を貸したい』時は同席し、都合が悪い時は留守にする支店長もいる。

例外的に、銀行側から『この日は担当者が誰もいないので予定を変えて欲しい』と頼まれたときは、基本的にその回は訪問はパスして次の銀行に向かう。

銀行訪問も会社の方針に則って徹底して行うことで、銀行の信用は築ける。

銀行との信用の築き方は、①借りたものは必ず返す。②銀行に嘘(粉飾決済)をつかない。③早期に実態を報告・連絡・相談する。④定期的な銀行訪問。⑤情報のギブアンドテイク。決算書以外でも信用は築ける。確実にできることをコツコツしっかり実行する社長を銀行は評価する。

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。