100年塾の第25期第1講の経営合宿に行ってきました。
経営はマーケットに左右される
初日は経営シミュレーションゲームの『戦略MG』を使ってのマーケティングの講義。
経営とは自社の都合で変わることは少なく、
ライバルとお客様の都合で変化していくことをゲームから体験する。
社長の意思決定の遅さで市場を奪われ、業績も低迷していく。
一度奪われたシェアを挽回するためには、かなりの時間とコストがかかる。
早い社長の意思決定が明暗を分けることを身をもって体験してもらった。
実際にゲームに参加した社長たちも
『これほどまでに市場のシェアに左右されるのか』
と、売上以上に市場のシェアの重要性を感じていた。
また、ライバルと同じことをしていても、未来はさほど変わらないこともわかった様子。
新商品・新サービスを展開すること、ビジネスモデルをシフトさせることで、
新たな市場が生まれ、経営にも勢いが生まれることも体験でき、収穫の大きい初日となった。
ビジネスモデルをシフトさせる
2日目はビジネスモデルの再構築。
高収益企業になるためには、高収益事業が不可欠。
どの山を登るかを決める。これで人生の半分が決まる。
これはソフトバンクの孫社長の有名な言葉。
いろいろな会社を指導していて、まさにこの言葉の重みを感じる。
頑張りや努力などでは、ビジネスモデルの壁は超えることはできない。
だからこそ、社長がどんなビジネスモデルを創造するのかが鍵を握る。
100年塾に参加した社長から、
『参加してよかった。
今のままの経営の延長線では手に出来ないことを手に入れることが出来た』
と言われることがよくある。
自社のビジネスモデルをあるやり方を使って俯瞰する。そして、創造する。
さらに、志の高い塾生の同志からビジネスモデルのアドバイスで事業をシフトさせていく。
そうすることで、社長が思い描いていた点と点が線になり、やがて面になる。
ビジネスモデルはチェンジさせる多角化では失敗する確率が高くなる。
ビジネスモデルのシフトを繰り返しながら、高収益企業は誕生していく。
他社の経営計画書をモデリングする
おかげさまで100年塾も10年目を迎えた今では、合宿先で閲覧できる経営計画書は優に100冊を超える。
各社の経営計画書には各社長の英知が文字と数字で書かれている。
ページ数に限りがあることもあり、どんなビジネス書よりも具体的で、実践的で、濃い内容が書かれている。
合宿中には他の塾生企業の経営計画書が常にチェックできる。
朝・晩のプログラム外の時間だけではなく、休憩中も熱心に経営計画書をベンチマーキング。
それもそのはずです。
社員数の少ない小さな会社は、社長の戦略次第ですべてが決まるのですから。
社長の責任は極めて重い。
経営が上手くいかない犯人は社長です
最終日はある手法を使って、社長がやるべき仕事を深掘りしていく。
どうしても会社に戻ると目先の仕事で時間を奪われるのは仕方がないこと。
でも、社長がやるべき仕事だけに集中して成果をあげることで、
それ以外の課題や問題が解決することが多くある。
だから社長が本来やるべき仕事であるボーリングのセンターピンを見つける必要がある。
センターピンを探すために深掘りしていくことで、社長たちは段々と気分が悪くなる。
なぜなら、今の会社の経営状態は社長が悪いということが、まざまざと浮き彫りになるから。
そうです。今の経営状態の犯人は社長です。
気分は悪くなるものの、今やるべきこと、自社に足りないことがはっきりした。
あとは経営計画書に落とし込み、社員と一緒に実行するだけ。
社長が変われば会社はおもしろいほど変わる。
経営は止められない
コロナ禍の中、参加人数を最小限にしての経営塾開催。
社員とその家族の生活を守るため、より豊かにするために経営は止めることはできない。
そんな熱い想いが、各社長から伝わってくる。
生き残りをかけてライバルよりも早く、時代の変化に合わせて自社を変化させる。
100年塾はまだ第1講が終わったばかり。
最終講での経営計画書の完成に向けて、さらに社長に成長してもらいます。