受験を終え、卒業を迎える子供をお持ちのご両親へ

金村
今週末は娘の卒業式。中高一貫校だったこともあり、6年間の節目でもあります。塾生の社長たちのご子息も同じ年代の子もいます。高校を卒業するお子さんがいる方に向けて、僕の考えていることをまとめてみました。

卒業おめでとうございます

中高一貫校であれば6年、高校生活だけを考えれば3年。

この多感な時期、きっといろいろなことがあったと思います。

このような時代ですから、学校や部活を休みがちだったり、

あるいは、ある一定の期間休んでしまった人もいるのではないでしょうか。

でも、3年も6年も生きていれば、人生いろいろなことが起こります。

それは、学生でも、社会人でも、大人でも一緒です。

いろいろなことがありながらも、大きな事故や怪我もなく、学生生活を全うし、

卒業を迎えられることが何より素晴らしいことなのです。

卒業おめでとうございます。

受験とは『格合わせ』

大学受験をした学生にとっては、第一志望に合格した人、そうでなかった人がいると思います。

大学に定員がある以上、合格する人と、合格できない人がいることは仕方がありません。

そもそも『合格』という言葉は、『格が合う』と書きます。

ですから、『あなたは格が合いましたよ』という通知が合格通知なのです。

無理をして格が合わない大学で4年間を過ごすことほど、苦しいことはありません。

受験とは、『格合わせ』をして学生を整えているに過ぎません。

第一志望も、第二志望も、良い学校もそうでない学校も、あなたの心が決めているだけなのです。

生きるとは歩き続けること

では、格が合わないと言われたからといって、あなたの道は途絶えてしまいますか?

いいえ。決して、そんなことはありません。

まだまだ若いあなたは、ちょっと顔を上げてまわりを見渡せば、いくつもの道があることに気づくでしょう。

今は、それらの道は舗装されていなく、荒れ果てているように見えるかもしれません。

それでも、道は続くのです。歩き続けるのです。

それが『生きる』ということで一番大切なことなのです。

となりの道を歩き続けた12歳の娘

実際に、私の上の子供は中高一貫校を目指して中学受験をしました。

当時、彼女は弱冠12歳、第一志望、第二志望に合格できませんでした。

本人はもちろん、だいぶ落ち込んでいました。

落ち込んだ理由は、合格通知がもらえなかったことではなく、

期待に応えられず、大好きな両親に喜んでもらえなかったからです。

その後、彼女は、すべり止めの学校に入学しました。

その後、中学高校の6年間という学生生活を多くの友人に囲まれながら過ごしました。

親の私から見ていても、その充実した学生生活は最高のものだったのではないでしょうか。

そして、大学受験では自分が行きたい大学から、合格通知を頂きました。

彼女が素晴らしかったことは、行きたい大学に合格したことではありません。

12歳に辛い思いをしながら、隣に見える道を歩き続けたこと。

しかも、前向きに、積極的に。

それが何より素晴らしいことであり、価値があることなのです。

選んだ道でどう生きるかに価値がある

あなたは、同時に2つの道を進むことはできません。

常に、1つの道を選択し続ける必要があります。

21歳から社長をして25期目を迎える45歳の自分から言えることは、

『どの道を選ぶかよりも、選んだ道でどう生きるかが重要だ』

ということです。

ITの発達・発展によって、時代は恐ろしいほど早く変化しています。

今、目の前にある職業が、10年後に無くなる時代でもあります。

そんな時代だからこそ、そもそも『正しい道』などないのです。

あるとすれば、『今は、正しいであろう道』に過ぎないのです。

それよりも、選んだ道でどう生きるのか。

これを徹底することこそが、あなたの人生を豊かにしていきます。

人との関わりを大切にする

大学生活は少なくても4年間続きます。

高校生活よりも自由な時間も増え、自由が増えた分だけ、意思決定をする機会も増えます。

意思決定をする機会が増えるということは、良い思いも辛い思いもたくさんするということでもあります。

そのような過程を通じて、人として成長していく期間でもあるのです。

そこで大切になってくるものが『友達』です。

ひとりで過ごす人生は寂しいものです。

家族をはじめ、たくさんの『友達』と関わりながら、過ごす人生にこそ素晴らしさがあります。

ぜひ、ご縁で出会ったたくさんの『友達』と、たくさんの時と場所を共有してください。

大事なものは全部タダ

この3月に卒業を迎えて、4月から大学生として新たな学生生活をスタートするあなたにこんな言葉を送ります。

【 大事なものは全部タダ 】
ベッドは買えるが、眠りは買えない。
本は買えるが、知識は買えない。
食べ物は買えるが、食欲は買えない。
家は買えるが、家庭は買えない。
信用は買えるが、信頼は買えない。
目に見えないものにこそ価値がある。
大事なものは、実は、全部タダ。
20歳をまたぐ、貴重な4年間という時間を、目に見えない大切なものにたくさん使ってください。
お金では買うことができない、真の価値あるものに。

最後に

この春に卒業を迎えるお子さんをお持ちのご両親へ。

きっと子供たちは十分に受験というイベントを、全うしたのではないでしょうか。

第一志望に合格できた人も、そうでない人もいると思います。

でも、ここで気をつけなければいけないことは、大学の合否結果以上に子供たちの心に一生残るものがあります。

それが、『ご両親からの言葉』です。

僕自身、高校受験を失敗して、すべり止めの高校しか合格できなかった時に、受験に何も関心がなかった親父から

『受からなきゃ、そもそも選べないんだぞ!』

と言われた言葉を今でもはっきりと覚えています。

受験とは、イベントであり、単なるきっかけでしかありません。

でも、このきっかけで、ご両親からどんな言葉をかけてもらえる。

これこそ、受験の結果以上に、今後の人生に与える影響は大きいのではないでしょうか。

ぜひ、このブログを読んで頂いたら、美味しい食事でも一緒にしながら、

『ご苦労さま』とあたたかい言葉を、ご両親からかけてあげてください。

決して『ある人のブログに書いてあったんだけどね、、、』なんていう必要はありませんから(笑)

ご両親の言葉に置き換えて、子供たちの頑張りを、全身全霊の愛情を込めて讃えてあげてください。

改めて、ご卒業おめでとうございます。

 

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。