中小企業の経営の成否は、経営者の実力で決まります。
長期的に考えれば、それは真実です。
しかし、短期的には真実ではありません。
経営は面白いもので、
経営者の実力に関係なく、
上手くいくことがあります。
成功するための要因が、
たまたま揃っていたり、
時流やブームに乗ったり、
ある一部の突出した能力が強くて
全体の成功を支えていたりすると
成功してしまうときがあります。
成功したのか?
成功しちゃったのか?
それは10年以上継続してみないとわかりません。
たいていの成功は、偶然です。
しかし、多くの経営者は、
ちょっと経営が上手くいっただけで、
自分の実力を過信してしまいます。
いったん軌道に乗ったかに見えた会社が、
失敗していく原因はここにあります。
せっかく手に入れた成功へのステップを
自ら踏み外してしまうのは、
もったいないし、とても悲しいことです。
偶然の成功に酔っていませんか?
偶然の成功にあぐらをかいていませんか?
『今は自分の実力以上に上手くいっている。
だから、努力し続けよう!』
そうやって自分に厳しい目をもてる経営者だけが、
10年経っても、経営者で居続けられます。
たいていの成功は偶然