ここ数週間、出張が多く続いた。
長野、広島、名古屋、山梨、埼玉、北海道。
どの場所に行っても、ホテルで見る朝のニュースは一緒だった。
”日馬富士暴行問題”
詳細の内容は、よくわからない。
貴乃花親方がまだ話をしていない。
両者から事実確認をしないと真実は見えてこない。
日馬富士の暴行はもちろんよくない。
でも、貴ノ岩の態度もよくない。
さらに、貴乃花親方の態度もよくない。
事実はどうなろうと、どう収束を迎えようと、
関わっている人たちの態度がよくない。
もし、貴ノ岩が日馬富士から注意された時に、
違った態度を取っていたら。
もし、日馬富士の注意する態度が違ったものであったら。
もし、貴乃花親方が違った態度をとっていたら。
このような事態は起こらなかったのでは。
結果として、日馬富士が引退することになった。
今後真相は明らかになっていくだろうが、
一人の横綱の相撲人生がこのような形で終わった事実は変わらない。
異国の地に来て、国技である相撲で、
トップの横綱まで登りつめる。
人並みならぬ努力をして掴み取ったに違いない。
これまでの積み重ねて来た努力が、
手の中から砂がこぼれ落ちるかのように、
一瞬で失うことになった。
このニュースを見ていて気づいたことは”態度”の重要性だ。
わが社の経営計画書には以下の言葉が書かれている。
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長生きすればするほど“態度”というものが
人生に及ぼす影響に益々思い知らされる。
私にとって“態度”は事実よりも重要である。
過去や学歴、お金、環境、失敗、成功、他の人の考え方や発言、
行動よりも大切なものだ。外見、才能、技術よりも大事である。
態度次第で、会社や組織、
家族が作られることもあるし、崩壊することもある。
忘れてはならないのは、
私たちは毎日その日に取る態度を選択できるということである。
我々は過去を変えることはできない。
人々の特定の行動パターンを変えることもできない。
必然も変えられない。
変えられるものがひとつだけある。
それが我々自身の“態度”である。
人生とは 10%が自分の身に起こることで、
残りの 90%はそれに対してどう自分が反応するかで決まる。
あなたにとってもこれは同じ。
我々は自分の態度を自分で決めることができるのである。
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態度ひとつで人生は別物になる。別物にできる。
以前のブログにも書いたが、感情で生きることは動物でもできる。
『意志』の力を使って生きることを許されているのは人間だけだ。
意志の力を持って、自分の態度をコントロールする。
巷では大騒ぎになっているニュースだが、
”態度”の重要性をこのニュースから学ばせてもらった。