社員が疲弊する原因は繰り返さずに常に新しいことをすることにあった!

このブログやメルマガで昔の私は本当に経営が下手なダメ社長だったことは何度もお伝えしてきました。PDCAサイクルひとつ取っても、社内で上手く回せていませんでした。

ゴールを設定して、計画をして、実行をして。ここまではできる社長は比較的いるものです。しかし、G-PDCAのCAをせずに次のPDを実施してします。このやり方をしている限りは、成果につながることはありません。このやり方は、典型的な結果の出ないやり方なのです。

そして、このパターンにはまってしまっている社長が少なくないことも事実です。実際に、CAを一切やらずにPDだけをやるということは、実は意外と楽しいものなのです。面倒な検証と改善などを行わずに、発想に基づいた計画だけを実行するわけですから。このようにして、PDだけのサイクルを繰り返す『PD社長』が誕生するのです。

計画をして実行する。計画をして実行する。。計画をして実行する。。。

そしていつの間にか、結果を出すことが目的ではなく、一生懸命実行することが目的となり、そのことに気づかずに、さらにそのサイクルを繰り返していくことになります。

このサイクルをいくら繰り返して実行しても結果が出ることはありません。結果が出たとしても、それはたまたまであり、高い再現性は手に入りません。本来、さらに深掘りすることで得られた結果が、浅掘りになるために結果も薄くなります。そのため、さらに次の打ち手を探すことになります。

このPDサイクルだけを繰り返している限りは、実行部隊の社員たちも疲れはじめ、段々と社長の方針についてこなくもなります。CHECK(検証)とACTION(改善)をせず、また次のPDが来ますから、やりきる前に次が始まるわけです。このようなPD社長の会社では、常に消化不良の状態で社員を疲弊させながら経営を続けていることになります。

PD社長を卒業して、PDCA社長になるためには?

PDを実行した後に、CHECK(検証)とACTION(改善)をお客様の声と社員の声を中心にしっかりと行うことで、各仕事が繰り返し上手くなります。

CHECK(検証)とは、仮説を立てて計画(PLAN)を実行(DO)した結果が、仮説通りになったかどうかを検証することです。

ACTION(改善)とは、CHECK(検証)した結果、良かった場合には継続。良くなかった場合は、中止や改善を行い緩やかなバージョンアップをしながら次のサイクルの計画(PLAN)に繋げることです。

ゴールを設定し、プランを立て、実行した後に、必ずCA会議を行うことです。CA会議では、計画の検証と改善をベースに行い、『継続するのか』、『改善&継続するのか』、『中止にするのか』のどれかを決定します。CA会議は実行した後に行う会議のために、お客様の声や結果などの事実に基づいて進むために、次回の成果に繋がる『緩やかなバージョンアップ』が起こります。

この『緩やかなバージョンアップ』こそが、ライバルに差を詰めさせず、お客様の飽きない満足度をアップし、強かな会社をつくっていきます。発想に基づくPD経営ではなく、事実に基づくCA経営をすることで、会社は確実に強くなっていくものです。

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。