成功し続けるためには『守り』が重要
多くの中小企業は勘違いをしています。
実は中小企業は『攻め』が弱くて会社がダメになることはありません。必ず『守り』が弱くて会社はダメになります。
中小企業の経営資源には限りがあります。そのため、決して攻め続けることはできません。
経営資源が底をついた時に、『守り』に転じることになります。ここで耐えられるか否か。
会社が潰れる時は、内部から弱くなり守り切ることができずに倒産します。
ですから、成功し続ける会社をつくるためには、まずは守りを固めることがとても重要になります。
会社経営では『攻め』と『守り』のバランスが大切
攻めてばかりいても経営資源が尽きた時に、守りを軽視してきたことで会社を守れなくなります。
守ってばかりいても、お客様をライバル会社に奪われ、時代に取り残されます。
会社経営では『攻め』と『守り』のバランスがとても重要です。
『守り』が軽視されがちな理由とは
バランスが大切だとわかっていても、なぜ多くの会社は『攻め』に多くの時間を使って、『守り』を軽視してしまうのでしょうか?
それは、
攻め=攻撃は派手でわかりやすい。
守り=守備は地味でわかりづらい。
からです。
本屋でビジネス書のタイトルを見ても、Facebookなどで開催しているセミナータイトルを見ても、守りよりも攻めの内容が多いことに気づきます。
それほど、『攻め』は効果に即効性がありわかりやすいのが特徴です。
それと比べて、『守り』は効果がわかりずらく時間もかかります。
そのため、どの会社でも守りが軽視されてしまっています。
『芸』で攻めて『型』で守ること
では、成功し続ける会社をつくるためには、どのようなバランスで『攻め』と『守り』を行えばいいのでしょうか?
それは『芸』で攻めて『型』で守ることです。
経営とは複雑な要素が絡み合って成り立っています。
それだけ複雑にも関わらず、きちんと経営を教わって社長になっている人は少ないのが特徴的。
ほとんどが、社長になってから体験しながら我流で学びます。
経営が上手くいっているときは我流でも乗り切ることはできます。
しかし、経営が上手くいかなくなるとブレが生じ、このブレが生じた時に会社を致命傷にします。
さらに、我流経営には『型』が無いために、再現性が低くなるため、たまたま成功することはあっても、成功し続けることはできません。
成功し続ける経営は『我流』ではなく『型』から生まれる
成功し続ける経営には、歴史ある『型』があります。
この『型』を学び(真似び)、実践し、社内に浸透させることで経営は驚くほど安定しはじめます。
ブレない経営をし、成功し続けるためには、まずは先人の知恵に学び、成功の『型』を吸収する。
さらに『型』が決まっていれば、成長も早くなります。
アイザック・ニュートンはこう語っています。
『私がより遠くまで見渡せたとすれば、それは巨人の肩の上に乗っているからです』と。
彼のようないくら天才と言えども、いきなり革新的なアイデアは出ず、先人の教えを土台として学んでから、自分の個性を発揮することが、成功の鍵であることを物語っています。
人間は経験したこと以外は、考えられない。考えても正解は見つからない。
成功し続けるための鍵があります。
それは『巨人の肩に乗る』ことです。