毎年の恒例行事のお中元・お歳暮の季節のご挨拶。『どのようなタイミングで、どのように行うのがいいのか?』という質問を多く頂く。13年間続けている成果に繋がる季節のご挨拶の仕方をまとめてみました。
成果に繋がる季節のご挨拶
毎年夏と年末にやってくるお中元・お歳暮の季節のご挨拶。せっかくのイベントにも関わらずそれをどのように活かせばいいのかがわからずに、例年何もしていない会社が多くある。そのためか『どのようなタイミングで、どのように行うのがいいのか?』という相談を頂くことも多い。
わが社で13年間続けている成果に繋がるお中元・お歳暮の目的、からタイミング、やり方に至るまで詳細をここで紹介する。
タイミング・送る品物・やり方
お中元・お歳暮のタイミング(時期)
夏のお中元は毎年7月の第1週目に、冬のお歳暮は毎年12月の第1週目。
贈る品物
販売している商品・サービスの価格帯に合わせる。わが社では5,000円〜8,000円の鉢植えを季節に合わせて準備。夏は、胡蝶蘭やアンスリウム、冬は、シクラメンやポインセチアなど。
季節の挨拶の仕方・やり方
お客様に連絡をして、季節の挨拶の訪問のアポイントを事前にとる。アポイントに合わせて鉢植えを持参して訪問する。品物だけを宅急便などの郵送で届けることはできるが、『心』は届けられないので訪問にこだわる。この時の滞在時間は20〜30分を基本とする。長居をすると効果が薄れる。『わざわざ感』を大切にする。
お中元・お歳暮・季節のご挨拶の目的
わが社で実践している季節の挨拶の目的は、えこひいきすべきロイヤルカスタマーへの社長訪問です。砂漠で水がないと人は生きていけないように、会社はお客様がいないと存続することができない。このように大切なお客様の中でも、さらにえこひいきすべきロイヤルカスタマーに社長がわざわざ訪問し、品物と一緒に『感謝の心』を伝えることが目的となる。
お客様も社長がわざわざ季節の挨拶に来るとなると、社長または上席の役職の人が席についてくれる。季節の挨拶に合わせて、少しの時間でも話をすることで、こちらの気持ち・心をお伝えすることができる。さらに、社員では察知することができないお客様のお困りごとを知ることもできビジネスチャンスも生まれる。
私たち社長は、『社長』または『代表取締役』という肩書きの重さを理解していない。しかし、世の中では、『社長がわざわざ来るの?』と言われるほど、その肩書きの価値は大きい。だから、わが社ではその季節になると、時には車にいっぱいの鉢植えの花を積んで、時には飛行機に乗って社長自らがお客様に『品物』と『感謝の心』を届けに行っている。
なぜ、食べ物の食品ではなく鉢植えなのか?
多くの人は季節の挨拶の時に、デパートの包装紙に包まれた食品などの品物を宅急便などの郵送でお客様に送る。これでは、品物は届いても日頃の感謝の心が届かないだけではなく、届いた品物を社員やスタッフが食べてしまったら姿・形もなくなってしまう。
最近はお中元やお歳暮の風習も薄れていることもあり、品物が届いたことがお客様の社長の耳に届いていないこともざらにある。だから、食品では消えてなくなってしまうために、こちらの気持ちの価値が残念ながら届かないことが多くある。
鉢植えは枯れてくれるからこそ価値がある
それに比べて鉢植えは、もちろん食べることはできない。さらに、大きくて持って帰る気にもならない。でも、裏の廊下に置くわけにもいかない。ほとんど全ての会社は、会社の入り口や玄関など一番目のつく場所にお送りした花を置いてくれる。だから、社内になかなかいない社長の目にも止まり、日頃の感謝の心を形にすることが初めてできる。
しかも、鉢植えなので切り花と違って数ヶ月は綺麗な花を咲かせてくれる。そして、次の季節の挨拶の頃には少し花も元気がなくなる。その頃にまた次の季節の挨拶の鉢植えをお持ちする。結論として、ロイヤルカスタマーの入り口や玄関などの一等地の場所を季節の挨拶の花で彩ることができる。
お中元・お歳暮はえこひいきをする絶好のタイミング
お中元・お歳暮は、社長が突然ロイヤルカスタマーのところへ訪問することができるチャンス。普段、いきなり、社長が訪問すると相手も驚いてしまう。でも、季節の挨拶となれば驚くことなく受け入れてくれる。これまで13年間実施してきて断られたことは一度もない。
このように公正明大に、お客様を訪問するチャンスが年に2回ある。このチャンスを見過ごすことはない。社長が率先して、ロイヤルカスタマーへ訪問をする。お客様があってのわが社であることを、姿勢で伝える。その姿勢を、感じ取ってくれるお客様は感性が良いため、その先にさらに取引量の増加や新規取引先の紹介など、これまで以上の関係を築いて頂けることも多くある。
古くからある日本の風習でもある季節の挨拶。これを絶好の機会と考え、わざわざ全国各地へ行動している社長も世の中にいる。年々風化している行事だからこそ、訪問する数も減り、訪問する価値は年々増している。