社長訪問で北海道の留萌へ。
スケジュールの合間を縫っての出張はもはや恒例行事。今回も訪問先の社長はそれを事前に察知して、移動を電車から車に直前に変更。移動時間中も、運転席と助手席で経営相談ができる仕組み。しかも、二人とも前向きに座っているだけに、話も前向き(笑)
できるだけ濃い時間を使おうとスケジュールも分単位。これは想定内。普通の人にとっては変態スケジュールだが、僕にとっては心地いいスケジュール。留萌に向かう途中に2ヶ所に立ち寄る。
ひとつ目が『増毛果樹園』。
あるプロジェクトが動いている相談を以前から受けていたので、『ぜひ、一度見ておいてほしい』ということで訪問。果樹園の若社長もわざわざ来ていただき、色々な話が聞けた。
まず、驚いたのはこの果樹園の敷地の広さ。東京出身の僕が想像していたものより、はるかな広さだ。果樹園を隅々まで案内されたわけではないので、目視しきれていない広さだ。この広大な土地で、この果樹園は8つほどのフルーツを栽培している。
その中で今日はブルーベリーの説明を聞いた。東京で完全消費者となっている自分にとって、『へぇー』を連呼してしまう内容だった。話を聞きながら留萌の社長はブルーベリーを、パクパク食べてる。許可を得て、真似して食べてみた。
美味いっ!甘いっ!
このブルーベリーを使って、さまざまな加工品を手がける準備をしているらしい。ジャムはもちろん、ジェラード、タルト、ケーキなどなど。プロの生産者とプロの加工者の社長同士があの手この手を考えているようだ。もちろん、手積みでブルーベリーを食べることもできる。
おおよその方向性が決まり次第スケジューリングに落とし込み、2019年にこのプロジェクトを形にできるようにサポートしていく。助成金、補助金、クラウドファンディングなどをフル活用して、大きな地域貢献となるロマンと夢があるプロジェクトがはじまる。
ふたつ目が『国稀酒造』。
明治15年創業の最北の酒蔵。
正面入り口の写真。増毛町の人口は5,000人に満たないにも関わらず、年間約15万人がこの国稀酒造に来店している。今日は平日だったので空いていたが、週末や繁忙期になると店内は混み合うことはもちろん、車の渋滞もするようだ。
酒蔵でうろうろしているとスタッフが説明をはじめてくれた。有り難い。この酒蔵は明治35年に作られたもの。長い月日が経っているわりには、しっかりとしたつくりだった。
驚いたことは、この会社創業当時の本業は『呉服商』。地域住民の需要を満たすために、事業を展開していて、その中の1つが『酒造業』だったとのこと。片手間ではじめた酒造業が、最終的には会社を救う形となった。上手くいっている時に未来の事業のタネを蒔いたからこそ成し得たことだ。いつの時代も変わらない。
酒蔵では日本酒の試飲がかなりの種類できるようになっていた。日本酒好きにはきっと堪らないのではないだろうか。日本酒の販売はもちろん、地元で生産しているものが店内で販売されている。
留萌で有名な洋菓子店ル・モンドの酒饅頭を発見!もちろん購入!お酒の香りが口の中に広がる、上品なお饅頭。あんこ好きな自分にとっても満足の行く品でした。
酒蔵の中に、仕込み水がある。暑寒別山の雪解け水が地下水となって増毛に流れ、井戸による汲み上げで日本酒の仕込み水として使われる。屋外にも水くみ場を設置している。軟水ということもあり、口当たりがよく飲みやすかった。地元と思われる人がペットボトルを大量に抱えて、この水を組みに来ていた。
『増毛果樹園』『国稀酒造』と寄り道をしながら、目的地留萌に到着。
留萌に訪問すると必ず立ち寄る寿司屋(寿司居酒屋)『蛇の目』でランチ。そこで雲丹ざんまいのランチをご馳走になる。
まずは雲丹どん。新鮮な雲丹がこれでもかというくらい乗っている。
からの雲丹水(うにすい)。雲丹の粒が大きく、形もしっかりしている。今回の雲丹ざんまいの中で一番美味しい雲丹だった。
そして、最後が焼き雲丹。焼いた雲丹は人生初。雲丹どんとも雲丹水とも違う味わい。お酒のあてにちょうどいい。日本酒が進みそうな料理。
今日は雲丹ざんまいだったが、前回食べたお寿司も忘れられないほど美味しい。ネタのボリュームと味が素材の良さを物語っている。その上で、この価格。留萌に行かれた時は、ぜひ、立ち寄ってもらって損はない素敵なお店。
これから4時間かけて留萌から帯広に移動。社長訪問はまだまだ続く。