小さな会社で働く社員が感じている5つのメリット【中小企業社長の悩み】

金村
社員数の少ない小さな会社は、強みを活かした経営をする必要があります。ここでは大企業よりも勝る、中小企業で働くメリットを紹介します。ぜひ、強みを活かした経営の参考にしてください。

大企業と中小企業の定義

大企業と中小企業はどのように区別されているのでしょうか。

その定義は、中小企業基本法と言う法律で業種ごとに明確に決められています。

中小企業または小規模企業の定義に当てはまるものを中小企業、その基準を超えるものを大企業と定義されています。

中小企業の定義

中小企業かどうかの基準は、資本金の総額と従業員数の数で決められています。

◯サービス業 → 資本金5,000万円以下、従業員数100人以下
◯小売業   → 資本金5,000万円以下、従業員数50人以下
◯卸売業   → 資本金1億円以下、従業員数100人以下
◯製造その他 → 資本金3億円以下、従業員数300人以下

大企業の定義

大企業は中小企業のように法律上で定められた定義がないこともあり、上記の中小企業の基準を超える企業のことを大企業と定義しています。

大企業・中小企業で働くメリット

大企業で働くこと、中小企業で働くことには、それぞれどんなメリットがあるのでしょうか?

ある調査機関が実際に働いている人へのアンケート結果からまとめてみました。

大企業で働くメリット・トップ5

第1位 福利厚生

企業によってばらつきはあるものの、大企業は福利厚生が整っているイメージがある人が多いようです。退職金をはじめ、年金や保険などの制度の充実をはじめ、社宅の完備や家賃の補助、そのほかにも、資格支援などを受けられる企業などもあります。こう考えると、実際に大企業は基本的に福利厚生の充実していると言えます。

第2位 社会的信用

大企業で働くことで、社会的・個人的にも信用を得られやすい傾向があります。特に、マイホームを購入する時などでも、この社会的信用によって、金利や借りられる額に違いができてることも。また、転職の際にも大企業の名前がステータスとなり有利になると感じる人もいるようです。

第3位 会社の将来性や安定性

大企業のブランド力などにより、市場における認知度が高ければ、お客様からの信用も獲得しやすく、取引先も安心するため、安定したビジネスライフが送れると考える人は多いようです。

第4位 給与(賞与・昇給など)

大企業の給与は、賞与や各種手当、昇給などを合わせると、一般的に高い傾向があるようです。手当の種類が多いのも特徴のひとつ。中小企業であれば、業績が悪ければ賞与が0になることも考えられますが、大企業であれば業績が悪くても、多少のボーナスは出るイメージがあるようです。

第5位 労働時間・休暇制度

大企業では、その時代の法律に合わせて働き方の細かいルールを設けて、労働時間を適正なレベルに保つ努力をしているイメージがあるようです。また、休暇制度も充実していて、産休・育休・介護休暇の取得を促進したり、リフレッシュを図るための長期休暇を設けている企業もあるようです。

中小企業で働くメリット・トップ5

第1位 人間関係

中小企業の場合は、社員ひとりの影響力が強いため、人間関係で大きな問題が発生すると、致命的な結果を招きます。中小企業で働く人たちはそのことをよく分かっているため、特に採用では、経験やスキル以上に、社内でうまくやっていけるか、という点を重視します。結果、小さい会社は良好な人間関係を維持しているケースが多いです。また、社員数が少ないため、社長の目も社内に行き届いているので、あまり変なことをする社員もいないのが特徴的です。

第2位 仕事の内容

中小企業の場合、経営資源が限られていることもあり、社内業務が明確に分業されていないことが多く、幅広い仕事に携われることも大きなメリットのひとつのようです。ダブルキャストやトリプルキャストがアタリマエの環境です。専門性を追求したい人には好ましくない環境にも思えますが、隣り合う領域の経験を積むことは、スキルや考え方に深みを与え、結果的にプラスになることが多いようです。

また、社員数が少ないこともあり、ひとりの社員の行動や業績が、会社のブランドや売上に与える影響力が大きくなります。責任のある仕事ができること、さらに、会社への貢献度が比較的シンプルでわかりやすいこともあり、頑張り次第で出世が早くできる、良い肩書が早くもらえるイメージがあるようです。

第3位 労働時間・休暇制度

大企業で充実しているイメージがある労働時間・休暇制度ですが、中小企業のメリットでも多くの人が感じているようです。企業の規模で変わるものではなく、中小企業だからこそ社長の方針次第ですぐに改善・改革をすることができるのも特徴のひとつのようです。また、ここでは『転勤がない・少ない』ことが大きなメリットとして挙げられています。家族やマイホームのことを考えると、転勤がないと言うことは確かにメリットは大きいと言えるでしょう。

第4位 社風・企業文化

中小企業の場合、社長の考え方が社風や企業文化に色濃く反映される傾向にあるようです。そのため、自分の考え方に合う社風や企業文化を持つ中小企業なら、仕事に対する満足度も上がるでしょう。また、社員数が少ないために、自分の考えを提案として社長に伝えることもできます。その結果、社風・企業文化を一緒に創って行けることも醍醐味のひとつと考えられています。

第5位 スピード感

中小企業では、社長との距離が近く、承認を得る手続きもシンプルなため、承認をもらったり、提案した企画が採用されたりなど、会社全体の行動にスピード感があるというイメージがあるようです。やりながら考える、全速力で遠回りするなど、スピード感を中小企業の最大の武器として経営している会社もあります。

また、社員の目の届くところに社長がいることが多く、良くも悪くもその行動を間近に見ることができます。マーケティングやブランディング、人事、法務、財務など、経営の本質を数多く身近で体験すること、学ぶことができることも中庸企業で働く魅力のひとつのようです。

中小企業から輝く日本の未来をつくる

世の中にある会社の99.7%は中小企業に分類されます。

さらに、その中小企業で働いている人は、全就労人口の70.1%に当たります。

これだけ多くの人が働く中小企業の労働環境をもっと整えることが、輝く日本の未来をつくると強く信じています。

なぜなら、中小企業は社員とその家族を守るためにも、『物心』共に豊かにする責任があるからです。

『物』は、給与や福利厚生と言えます。そして、『心』はものの見方や考え方です。

多くの中小企業では、業務が最優先され、社員の教育時間が乏しいことが何より残念な労働環境と言えます。

自分の子供に塾や習いごとをさせるように、社員にも教育の時間と費用をしっかりと使うことです。

社員教育のプロセスを経て、人材が人財に成長することで、はじめて会社が成長するのです。

『物心共に豊かにする』

この2つが豊かになることこそが、輝く日本の未来をつくると強く信じています。

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    この記事を書いた人

    金村 秀一

    100年塾塾長・社長コンサルタント

    社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

    経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。