広島カープの若手選手の育成環境は、小さな会社経営は見習うべき環境と言える

金村
年始最初の出張は広島でした。ホテルから会場までのタクシーの中で広島ならではの面白い話が聞けました!

きっかけはタクシーの広島カープの会話だった

ホテルから会場に向かうためにタクシーに乗る。

とても丁寧な運転手で、トランクの荷物はもちろん、ドアも外側から開けてくれた。誰にでもできることだが、東京では目にすることが無くなっていたので、新鮮だった。

ホテルに横付けしているだけあって、会社からそのような教育や研修を受けているのか聞いてみると、特に受けていないという。

ということは、この運転手・大谷さんが感性が良いということ。感性は良い人は気づきも多い。ということで、感性が良い運転手・大谷さんと色々話してみることにした。

『育てる』仕組み・環境/『獲得する』仕組み・環境

会場までの短い時間ではあったものの、運転手さんと色々な話ができた。

中でも興味深かったのあが、広島カープの選手移籍の話だった。

金村:『広島カープは、本当に良いチームですよね。』

運転手:『そうですね。ただ、選手が育つと他のチームに行ってしまうから。それが残念。』

選手移籍までは詳しくなかったので、少し調べてみると、確かに広島カープでかなりの実績を残した選手は、他球団に行ってしまうケースが少なくはなかった。

移籍理由は、年棒やチャレンジできる環境など色々あるだろう。

でも、広島カープは新人から選手を育て、芽を出させ、誰からも賞賛される立派な選手に育てる仕組みと環境がある。

そして、移籍先の球団は、それだけ実績を残した選手を獲得するためにはコストがかかる。さらに、異文化を取り入れることにもなる。それでも、優秀な選手を獲得しながら球団を強くするという仕組みと環境がこちらにもある。

中途採用ばかりでは既存の社員が育たない

今回の移籍の話は、経営に置き換えても同じ傾向がある。

たとえば、引き抜きばかりをしている会社があったとする。その会社はこれから先もヘッドハンティングなどで引き抜きをしていく。

すると、社内の既存社員がくすぶりはじめる。

なぜなら、また、いつ、新しい社員がヘッドハンティングで入ってくるかわからないからだ。さらに、その新しい社員が給料や役職が自分と同等または上となってはさらに話はややこしくなる。

このように中途採用ばかりで経営をすると、組織の序列ができにくくなり、強い組織を形成していくことが難しくなる。

ポストができる度に若手社員が頑張りはじめる

逆に広島カープのように、仕事ができる役職上位者が抜けることでポストが空く。すると、そのポストへの次のチャンスが若手選手に回ってくる。

このサイクルが一度きりではなく、何度も繰り返される組織であるなら、若手社員は自分が頑張ることで空いたポストを狙うことができると考えるのが普通である。

狙うことができるとわかれば、自分の出来不出来に関わらず、若手社員は頑張りはじめる。

『育てる』仕組み・環境が強い会社をつくる

このように考えると、野球で言えばうまい選手、会社で言えば役職上位者が抜けることは、組織の新陳代謝を考えるとそれほど悪くない。悪くないどころか、健全とも考えられる。

逆に、ヘッドハンティングなどの中途採用だけをしている会社は、組織の新陳代謝が上手くいかずに、腐りはじめる可能性もある。

売上や利益などの数字を求めるために、即戦力で固める経営も悪くわない。しかし、そのような狩猟型の経営は、ずっとその『人財戦略』を続けなくてはいけないという宿命がある。

それよりも新陳代謝を繰り返しながら、『育てる』仕組み・環境を社内に持つことで、どこの会社の色にも染まっていない若手社員が経験を積みながらしっかり成長してくる。

同じように、小さな会社でも『育てる』仕組み・環境を整えることで、より安定した強い経営を実践することができる。

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この記事を書いた人

金村 秀一

金村 秀一

100年塾塾長・社長コンサルタント

社員数30人以下のヒト・モノ・カネの悩みを解決するための成功し続ける社長の経営塾”100年塾”を主宰。

経営塾”100年塾”は、飲食業界に関わらず、様々な業界の社長が全国各地から参加している。経営計画書・環境整備・斜めの関係という再現性の高い道具を使って、社員がイキイキと働きながら、社長の決定をすぐに実行する、高収益体質の会社づくりをサポート、生産性が高い強い経営ができる。